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2006年12月03日 ●第 169 話
マニマンはオニビシを育てるのに一斗缶という小さな池とも言えない水溜りでは、本当はかわいそうと思っています。土の栄養がたっぷりとあって、自然環境のよい広い池で育ってほしいのです。1週間ほど前、マニマンはバスの車窓から大きな池を見続けました。たとえそこでヒシが育っていたとしても、もう晩秋ですから、葉は1枚も見えないに決まっていますが、マニマンは池のことが気がかりなのです。それで3日前、とある山荘の美術館にママーニと出かけ、絵のように立派な池のほとりに立って思いました。『オニビシの理想的環境だ!』 水はよく澄み、底の泥からは睡蓮の茎の集まりが見えました。泥の中にきっと太いレンコンが横たわっているはずです。茎の先端は水面に小さな丸い葉をいくつか浮かべていましたが、春になるとまた勢いよく葉を茂らせるでしょう。マニマンは冷凍保存しているオニビシを何個かその池に放り投げてやろうかと考えました。睡蓮の池にオニビシの葉が多少混じっていれば、きっとにぎやかできれいでしょう。でも係員が見つかればさっさと抜かれてしまいます。
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