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2006年11月28日 ●第 164 話
マニマンは気分を取り直し、1週間後の病院行きの日までに元気をつけようと思いました。それで自然藷を自然に思い出しました。マニマンがねばりにねばって選んだ自然藷は、自然が作った芋ですが、自然がひねくれているのか、芋のスピリットが捻じ曲がっているのか、とにかくグロテスクの代名詞に思えるほどです。この芋で作った焼酎はきっとオニオニコロシと呼ばねばならないほど強烈でしょう。露天のおじさんは、普通の長芋の3倍は濃いと言っていましたが、普通の長芋をよく買って食べるマニマンはその強烈ねばねばさが想像出来ません。マニマンの隣りで同じようにねばって選んでいたおばさんは、あまりにも形が入り組んでいるので、どのようにして皮を剥けばいいのかと文句をつぶやいていました。そのあばさんの顔が手に持った自然藷とそっくりなので、マニマンは、自然がひねくれているのか、おばさんのスピリットが捻じ曲がっているのか、とにかくグロテスクの代名詞のように思えました。売り手のおじさんは精がつくよと言い、それを聞いたおばさんは急いで3個も買っていました。
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