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2006年11月15日 ●第 151 話
マニマンは、届いたオニビシの半分から大中小の3個とおまけの「オニビシの赤ちゃん」だけ取り除いて、唐がらしと同じように乾燥させてみました。ところが、予想以上に異常な形になって驚き、そして落胆しました。ヒシはやはり水中植物です。水中にあってこそ、あのぷっくりとした形を保ちます。水分がなくなると、そのまま小さくなるのではなく、いびつになって縮みます。そのため、せっかく形のよいものを選んでも甲斐がありません。これなら食べてしまった方がよかったと思うほどです。それに、ミイラになったオニビシがこんなに小さく縮んでしまうものかと納得が行きません。なぜなら、去年岐阜城で見た忍者が使った乾燥したオニビシはもっと大きくて立派、しかも艶もありました。あれは採れ立てではどれほど馬鹿オニでっかかったのだろうと、マニマンは不思議でなりません。艶は磨けば出るでしょうが、皺が寄ればとても隅々までていねいに磨くことは出来そうにありません。でも唐がらしよりもっと早く乾燥したので、マニマンは予定していたある目的を早速実行することが出来ました。
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