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2006年11月11日 ●第 147 話
夏生まれのマニマンは夏が苦手ではありませんが、それでも近年の温暖化したオニ暑さには参ります。「夏の日の恋」が流行していた頃の夏は、夕方になると近所の兄さんやおじさんたちは家の外に床几を出してよく語らいを始めました。モスキートもあまり飛ばず、夏の日を憩う気持ちのゆとりがありました。クーラーがどの家庭にも行き届いてから、人々は心の殻の中によりこもるようになったのです。便利な世は味気なさももたらします。マニマンは今年の夏に「憩い」があったと思いますが、それは何というつまらないことであったかと内心舌打ちします。ところで、マニマンがオニビシをコマニが浸かって使っていたバス・タブで育てようとしたのは、幼かった頃への郷愁があるからかもしれません。マニマンが幼かった頃、夏は水遊びや行水をよくし、夜店では金魚すくいもしました。マニマンは本当はオニビシを育てることが目的ではなく、バス・タブの水を眺めたり、ボウフラすくいに憩いを見出していたのかもしれません。それにはたと気がついて、老いた自分をしみじみ感じるのでした。おいおい。
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