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2006年11月10日 ●第 146 話
マニマンの小さな庭の夕暮れ、コオロギがか細く鳴いています。マニマンは今年の夏を思い出します。オニビシをバス・タブで育てたことやボウフラやモスキートとの戦いは鮮烈でした。何というつまらない思い出かと内心舌打ちしますが、済んだことは仕方がありません。もっと昔、マニマンがコマニのように幼かった頃、夏はまっさら真っ白で輝いていました。クーラーも冷蔵庫もありませんでしたが、あの頃の方が何とすべてが輝いていたことでしょう。マミー・ママンが家で終日鳴らすラジオからは、「夏の日の恋」というきれいなオーケストラ曲がよくかかっていました。そうそう、以前書き忘れたことがあります。8月下旬、マニマンが食虫植物パックンを植物園で見た日、公園の片隅で小さなフリー・マーケットが開催されていて、「夏の日の恋」のレコードを見つけて買いました。その途端、激しい雨が降り始め、雨宿りのために必死で走りました。今年の夏の日の思い出は、45年も前のレコードを入手したことで、その直後の雨でボウフラやモスキートとの戦いの思い出を洗い流すこととしましょうか。
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