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2006年11月08日 ●第 144 話
ヒシは葉の形からそう呼ばれることがわかります。ヒシの葉1枚の形も、それが集まったロゼッタも菱形に見えるからです。「菱形」は「ひしゃげた形」が縮まったものでしょう。ですから、実もとんがって菱形をしているのでしょう。でも、オニビシの裸の実がハート型なら、葉はスペードだとマニマンは確信します。届いたオニビシの葉を1枚掲げて記念写真を撮っておきましたが、どう見ても黒光りするスペードです。たくさんのスペードに囲まれた中央に白い花が咲き、それが受粉すると、そのすぐ水面下にやがて実が成りますが、赤くて硬い殻皮の中に真っ白なハート形の身の実が入っているのは、奥床しい姫を連想させます。スペードは剣を持った騎士で、それが中央に鎮座する鎧に包まれた姫を護っているわけです。そして、姫を食おうとする本当の鬼はニンゲンで、しかも自分だなとマニマンは思い至るのでした。ヒシの天敵はニンゲンですが、トゲは何の役にも立たちません。オニビシも結局はヒメビシ同様に可憐なものです。マニマンはまだ封を切っていないヒシムスメというお酒を思い出しました。
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