 ●当分の間、去年の空白日に投稿します。最新の投稿は右欄メニュー最上部「最新投稿を表示する」かここをクリックしてください。
|
|
2006年11月07日 ●第 143 話
マニマンはヒシの鋭いトゲのある角が何の役目を果たしているのかと考えます。池の中に天敵がいるのでしょうか。ヒシの実は水に浮きませんから、鳥が食べようと思えば池の中に潜る必要があって、鴨のような鳥のくちばしでは殻を破るのは無理です。ヒシクイという鳥がいますが、鳥にたくさん食べられるのであれば、ヒシの尖った箇所の目的はあまり意味がありません。
そんなことを思いながら、茹で上がったヒシの殻を剥がすマニマンは、すっかり裸になった実が白くてつるりとしていて、殻の尖った先端部分まで実が詰っていないことを発見します。つまり、裸になったヒシの実はちくりと刺すトゲがなく、まるで無防備そのもので丸いのです。ヒシは外見は鬼のようでも、中身は優しいのです。マニマンは裸のオニビシをつまんで記念写真を撮りました。そして思うのでした。9月の終わり頃にマミー・ママンにおみやげにもらったハート型の実をしたオニオニブドウそっくりだなと。すべての生き物の裸の姿は「ハート」、つまり「心」で、これはバイサオーが言う「霊」のことかなと連想してみるのでした。
|
|
|
|