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2006年10月18日 ●第 123 話
マニマンは庭を覗いてみました。三日月が夜空の片隅に傾いて浮かんでいます。それが弱々しげな秋の虫の音とぴったりで、しみじみとした気分になりました。バス・タブの水面はうっすらと光っています。少なくなったボウフラも眠っているでしょう。マニマンはまたフラフラと2階に上がり、寝床に潜り込んでふとんを頭巾のようにすっぽり頭まで被りました。ぬいぐるみになった気分でズキンズキンするこめかみを指で押さえ、無茶苦茶で調子外れなメロディをふふっと思い浮かべました。 ♪Li‘l Red Riding Hood ジングルベル、ジングルベル、鈴が鳴る。ジャングルは恐いよーと警告のためー ♪Li‘l Red Riding Hood ジングルジャン、ジャングルベルリン、鼻息が鳴る。よだれ流してやっぱりおおかみ待っているー 鼻詰りのマニマンは少しだけ元気が戻って来た気がしました。でも、どうしてまたバイサオーの姿が見られるかなと真面目に考えてみました。旗の「清風」が気になります。そして、散らかり放題のゴミ部屋を思い出すと発熱がぶり返し、クシャミが出るのでした。
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