2006年10月07日 ●第　１１２　話





マニマンは海に住む海胆（うに）のあのトゲトゲは触ったことがありませんが、マニマンも２、３日ヒゲを剃らないと、特にあごは海胆の刺のような硬い毛が生え出ます。コマニがまだ小学生前の昔、マニマンはよくコマニの柔らかい頬にその不精ヒゲを当てながら「うにうにっ！」と言ったものです。もちろんコマニは笑いつつ、いやがって逃げようとします。そんなコマニがもう「うにうにヒゲ」が生える年齢になってしまいました。人生は積分しても瞬間です。マニマンは幼い子の顔を見れば、６０年後の顔がはっきりと想像出来ます。明日があるのは事実でも、何もしっかりと自覚しなければ、今日以下の明日しかありません。本当にやりたいことがあれば、若いうちからそれに突き進まなければ、せいぜい「うにうにヒゲ」が伸びるだけが人生です。コマニも来年は就職する予定ですが、結婚してミニコマニを生んで、マニマンが昔やったことを思い出して「うにうにっ！」とやるのかなと想像してみます。人生は瞬間ですからね。あれあれと思えばもう老人、そしてドッキリ髑髏です。ドント・フォゲット・ドマーニ！