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2006年09月27日 ●第 102 話
マニマンはヒシで作った珍しい酒を見つけました。ヒシムスメという名前ですが、ムスメがヒシのようにトゲトゲの角があれば恐いです。ヒシムスメは蒸留酒です。上流という意味ではなく、むしろ安い焼酎です。マニマンは焼酎はしょっちゅう飲みません。日本酒かウィスキーの方がいいです。ケンビシという醸造酒があります。上手という意味を感じさせます。ラベルにビックリ・マークのような黒いヒシひとつとヒシ型の黒い剣が描かれています。蒸留酒はスピリッツと言います。素材の霊が詰っているからです。ですから、ヒシムスメはオノビシの霊を知るには最適かも。霊は透明ですから、感じるものです。時として舌で。オニビシの硬い皮袋の中の霊がたっぷり溶解したヒシムスメを、マニマンは自分の皮袋の中にちびちび流し込みます。すると体内にオニビシの霊がスルッと広がり、オニになった気分です。オニコロシという焼酎があります。丹波で生まれたのでしょうか。ヒシムスメはマニマンコロシです。ムスメがマニマンを酔わせて転がすのです。マニマンはゆでたオニビシの実を肴にヒシムスメを飲みたいです。
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