2006年09月25日 ●第　１００　話





マニマンは出かける際は袋を持ちます。バッグ（ｂｕｇ）はボウフラやモスキートの虫のことですが、バッグ（ｂａｇ）は袋です。マニマンは本物の皮カバンを持っているのですが、軽くて丈夫な本を入れるビニール製の透明袋を外出時にバッグ代わりに使っています。それがもう２０年以上も続いています。ママーニやマミー・ママンはそのことを昔から、「浮浪者みたいに見えるからやめなさい」とうるさく言いますが、マニマンはいつも笑って話をそらします。でもそんな便利な袋は、口がいつも大きく開いたままなので、先日はとうとう大事な黒眼鏡の紛失を招きました。ママーニやマミー・ママンにすればちょうどいい忠告材料ですが、マニマンは注意すればいいだけと思って、これからも使うつもりでいます。一霊皮袋のマニマンが皮袋の一霊を携える姿は、禅人風かなとマニマンは禅人ぶって思うのでした。もしビニール袋を持って黒光して歩く姿を見かければ、マニマンだと思ってください。また、古ぼけた透明なビニール袋が落ちていたら、透明ボウフラのことも思い出してください。