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2006年09月24日 ●第 99 話
マミー・ママンにオニオニッビを持って行った日から1週間ほど後、マニマンは黒眼鏡がないことに気づきました。2年前の秋にマミー・ママンから買ってもらったもので、ほかにも2、3個持っているのですが、一番のお気に入りです。マニマンの体は黒光し、暗闇では輝いて見えますが、夜明け直前のまだ誰もが眠っているような暗い中をひとりで散歩するのが趣味と思い込んでいるため、目は光にとても弱く、いつもオオカミならぬウサギのように赤く充血しています。マニマンはどこでなくしたか考え続けて、ある場面を思い浮かべました。マミー・ママンの家に行ったその日、バスに乗りました。マニマンは居眠りをして、黒眼鏡を入れた手提げのビニール袋を座席の横で1度横倒しにしました。その時に袋からこぼれたとしても、1週間も前なら出て来なくて当然です。でも、とにかく交通局に電話してみました。届けがないという返事で、あきらめるしかないと思ったところ、すぐにまた電話がありました。落とした日の翌日づけで届けが出ていたのです。そうして昨日、黒眼鏡は無事手元に戻りました。
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