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2006年09月23日 ●第 98 話
1週間ほど前、マニマンはついに冷蔵庫にずっと保管してあったオニオニッビをおふくろ、つまりマミー・ママンに10個ほど持って行きました。マミー・ママンはあまり遊び道具のなかった昔を思い出し、マニマンが話を切り出すまでもなく、オニオニッビを買った時にマニマンが思い出したウミホウズキのことも話してくれました。それを聞いてマニマンはうれしくなりました。自分の記憶がマミーと一緒だからです。マミーはオニオニッビは種をうまく取り出すことが難しく、今ではもうそんな根気もなくなったと言いました。遊び方は、まず実を充分にもんで柔らかくし、ヘタの箇所に小さな穴を開け、そこから実をから種を少しずつ全部取り出します。そして赤くてうすい皮だけになったものを口に含んで音を鳴らすのです。マニマンはオニオニッビの実もニンゲンと同じく霊のある皮袋だなと思います。中身がなくなって皮だけになったニンゲンはどんな音を出すのでしょうか。ひゃああああーという頼りない音かな。神様の口の中でへその穴から空気を吹き込まれ、悲鳴を上げる姿です。ひゃああああー。
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