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2006年09月21日 ●第 96 話
台風の季節になっても、マニマンの小さな庭に面する網戸の向こうには、夕暮れになると数十匹のモスキートが乱舞します。そして毎晩必ず部屋に1、2匹が侵入します。夏に比べると少し勢いがなくなったようですが、マニマンがうるさく思い始めるとすぐにそれを知って逃げ去り、いつのまにか足元にやって来ます。マニマンは2日に一度はバス・タブを覗き込み、一網打尽作戦でさっと2、3回ボウフラすくいを終えますが、それほどにボウフラの数が少なくなっているのに、モスキートはたくさん舞います。オニビシを育てることに失敗し、モスキートに苦しむことになろうとはと思いながら、マニマンは片手でさっと空をつかみ、ようやく30分前からつかまえたいと思っていた大きなモスキートをしとめました。しっかりと手をグーの形で握った後ゆっくりと開くと、マニマンの血がべっとりついていました。マニマンの禅人ぶる気迫によってぺしゃんこにされ、一瞬のうちにモスキートの霊は袋から離れました。 ♪シャボン玉消えたー、バイバイ霊気ー ♪またまた湧くよー、無限(夢幻)のフクロー ♪風々吹くよー、フクローゆらせるー。
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