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2006年09月07日 ●第 82 話
マニマンはお玉でバス・タブのトレイにたっぷり溜まった雨水をかき出し、そばの植木鉢にやりました。鉢のひとつは土探しに園芸店に出かけた時に買ったオジギソウです。かき出した水が葉に当たると、即座に葉はお辞儀をしたように下に垂れ、両端をぴったりと閉じます。マニマンにはその様子が先日の食虫植物のパックンに近いように思えます。でもオジギソウは虫がとまればお辞儀します。そんなことを思いながら、オニボウフラを数匹すくい、部屋に戻ろうとしたところ、モンキロチョーがまたキロキロ飛んで来ました。でも、マニマンの庭には食べ物がありません。本当は今頃オニビシの花が咲いて蜜を吸えたはずです。雨で濡れた草むらでは秋虫がひっきりなしに鳴き、時々思い出したようにツクツクホウシもつくづく鳴きます。平和で小さい秋のマニマンの小庭です。次に真っ黒で大きな蝶が飛んで来ました。もう大分弱っています。マニマンはそっとつかまえようとしましたが、蝶はそうされまいとまたゆっくりヒラヒラと手の届かないところに飛んで行きました。何だか悲しくなるマニマンでした。
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