2006年09月06日 ●第　８１　話





オニオニンゲンニーベルンゲンマニマンよ！ ボウフラの祟りと考えておるようじゃがいも、わしのことを忘れておるんではないかのーりまき。わしをうまく育てられんゆえの罰当たりとも言えるじゃがろんどん焼き。祟りは動物だけの得意分野ではないんげんまめ。ニンゲンが植物と呼ぶわしらでもそれなりの精神を持っとるのじゃじゃめん。しかしなんきん、わしはマニマンに祟ろうとは考えてもおらんうーたん。わしらはそげな復讐精神からは縁がないのじゃがたら。確かにオニのような形をしとるがんもどき、心は優しいからなっとう。いや、ボウフラもきっと同じはずじゃぞぞーきん。ニンゲンが思うほど悪意ある生き物はこの世にはいないのじゃってんどん。祟りなんぞは邪険なニンゲンが考える罪滅ぼしの気持ちが変異したものじゃんけん。ニンゲンは悪意という精神を持っていてっちり、それが祟りという観念を作り上げたとも言えるしゃなぶつ。わしら植物がいないとニンゲンもまた生きては行けないもんじゃとてっぱんやき、与えるもんは与えられるってことを忘れてもらっては困るんぺんニーベルンゲン。