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2006年09月01日 ●第 76 話
植物園にヒシがなくてがっかりしたマニマンですが、ヒマラヤの青い芥子やバオバブ、それに花は合歓の木にそっくりなのに葉の形が違ういくつかの品種など、珍しい植物がたくさんありました。出口付近に人が群がっていて、若い女性係員が食虫植物の実演を始めました。マニマンは人込みの隙間から最前列に進み出ました。食虫植物は親指の爪ほどの大きさをした楕円形の2枚葉で、周囲に長いギザギザがあって、小さな鉢植えに20ほど固まっています。葉の内側を筆で触れると、さっと閉じます。マニマンは早速勝手に「パックン」と名づけました。生きた虫を与えずに筆でこそばせるだけですが、パックンにすれば餌と勘違いして迷惑な話です。マニマンは係員に質問しました。「普段はハエを与えているのですか?」 「根元に肥料を与えているだけですが、時々勝手に虫を捕らえています。」 マニマンはこのパックンを大量に庭で育てると、モスキートに悩まされずに済むなと思いました。でもそそっかしいマニマンが触れるとパッくんと指を挟まれ、「おいおにーッ!」と悲鳴を上げることになりまそうです。
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