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2006年07月25日 ●第 39 話
今朝マニマンはモスキートの羽音を耳元で聞き、それで目が覚めました。腹立たしいことですが、早起き出来たので得した気分です。そのうるさい1匹はどこから入ってどこへ行ったのかわかりません。しばらくして手足が痒くなりましたから、充分に血を吸われました。そうなれば彼らはニンゲンに用はなく、後は水溜りを見つけて産卵です。全くニンゲンはボウフラとは血を分けた兄弟です。そして兄弟ほどしばしば仲悪いもので、どこかで関係がこじれてニンゲンはモスキートを嫌うようになりました。でもモスキートたちはまだニンゲン好きで、いつでも寄って来ます。ところで、そんなモスキートに血を吸われることを関西では「噛まれる」と言いますが、関東では「刺される」です。「刺される」は刃物を連想して物騒で、近頃のそうした事件を思い出してしまいます。「噛まれる」は、時々ニンゲンの男女は戯れに噛み合いますから、ニンゲン味のある表現です。刺せば死にますが、噛まれても命には別状がないですから、モスキートはやはり「噛む」のです。関西では「刺す」のはハチで、はっきりと分けているのです。
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