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2006年07月22日 ●第 36 話
マニマンはモスキートが普段どこにいるのか不思議でなりません。バス・タブで見逃されたボウフラが飛ぶようになったのもいるでしょうが、モスキートを叩き落とすだけの待ちの姿勢はしゃくに触ります。退治するにはミドリラセコウの煙が効果大ですが、マニマンはあまり好みません。煙たくて、火をつけるのも面倒だからです。それでなるべく「キング・コング対飛行機」のような気分で、次々と飛来する彼らを両手でパンパンと叩き落とすわけです。その時は庭にパンパンと大きな音が響きわたります。だいたいその音の3分の1の数がモスキートの死亡率に相当します。ごくたまには片手でつかみ取る場合もあります。マニマンの気迫勝ちです。その時、音は鳴りませんが、マニマンは心の中で「パ」という音を発します。両手で鳴る音に対して片手ではどういう音がするかという禅の公案を思い浮かべてのことですが、その一方で仏語(フランス語)で否定の意味する場合に使用する「pas(パ)」も思います。これは内心「死ね!」の意味です。でも、ボウフラやモスキートに仏性があるのかどうか。これも禅の公案なのでした。
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