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2006年06月18日 ●第 3 話
ボウフラはだいたい5分から10分ほどして再浮上するようです。時々水面で空気を吸う必要があって、エラ呼吸は出来ないのです。でも、顔を水面から出してのんびり呼吸していると、すぐにマニマンがお玉ですくうので、ボウフラはマニマンがいない間だけ気楽に出来ます。ボウフラが水底に降りる時は、タツノオトシゴのように体を立て、ほぼ真下に向かいますが、浮上する時、黒いだんご状になることがあります。それが水中のゴミに見えるところ、おそらく天上から見下ろすマニマンを欺く擬態でしょうか。マニマンはまだボウフラの生態をよくわかってはいないのです。だんご状のボウフラを見て思い出したのはエッシャーの版画です。ボウフラのような形のロボット虫が体を丸めてでんぐり返りで前進して行く様子を、連続写真のように描いた作品があります。きっとエッシャーはボウフラに関心があったはずです。川に住むプラナリアを描いた作品もありますからね。それにボウフラがだんご状になった状態を見たこともあるでしょう。そして作品のヒントを得たことを喜んで、その場ででんぐり返りしたかも。
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