「
尼僧にも 荷が重そうな ことあると ナンのセンスと 断りあると」、「白薔薇の 似合う尼僧に 相ありて 思い焦がすも 神にかなわず」、「何事も 不思議と思う マイ・ライフ 特に白薔薇 咲いては枯れて」、「あの時に もっと優しく 出来たはず 白薔薇見つつ 思い出浄め」

寝るのがいつも深夜2時前後で、朝9時半過ぎに布団から出る。家内は2時間ほど寝るのも起きるのもずれていて、今朝は階下から「薔薇がきれいに咲いているよー」という大声で起こされた。毎朝雀に米をやる必要上、裏庭に出る。顔を洗う前で、頭をブラシで何度もかき回すと細い白髪が黒い薄手のセーターやその周りにたくさん落ちる。その様子を雀は椿や合歓木に留まって見ていて、ちゅんちゅんと鳴くが、冬の寒さで激減し、30羽ほどが数羽になった。次の冬の到来頃に元の数に戻るかどうか。田畑は消え、新たに建つ家は雀が雨風を凌げるような場所はなく、わが家に飛来する数はさらに減るかもしれない。今日の写真は雀に米を与える直前に撮った。今年初めてまともに、いかにも薔薇らしい形で大きく咲いた。いつものように左手を添えて撮ったので、
前回投稿した写真との比較から大きさがわかるだろう。明日はもっと開くはずだが、この半ばの開花が楚々としてよい。小さな蕾があるので、盛夏までに数個は咲くだろう。今朝のこのひとつだけ咲いた白薔薇から、キャプテン・ビーフハートの曲を思い出した。1969年のアルバム『トラウト・マスク・レプリカ』にある「SWEET SWEET BULBS」だ。この曲はイントロのギターのメロディが歌詞の最初の行の視覚性を音楽にうまく置き換えている。同じメロディは曲の最後辺りにまた登場するが、中間部はビーフハートの語り歌いとやや音がずれて聞える部分を交えながらの即興と言ってよく、歌詞を優先し、音楽は背後でムードを作るだけで充分と考えたふしが伝わる。あるいはマジック・バンドはイントロと最後のみ、ビーフハートの思いをうまく汲んだが、中間部はどうメロディをつけていいのかよくわからなかったのだろう。歌詞はビーフハートの愛する女性が小さな庭を所有していて、そこに花々の蕾が育っている様子を愛でながら、ビーフハートは彼女の個性のなさを自分の指示どおりに作り替えて自然派として生まれ変わったことを称える。面白いのは彼女の歯ブラシをみんなで使おうという最後の下りだ。これは当時流行していたヒッピーのレイドバックした共同生活そのものと言ってよく、そこに都会派であったザッパとの生き方の違いが浮き彫りにされている。そのことは花で満たされる小さな庭とそこにたたずむ彼女を称えるラヴ・ソングである本曲全体からも明白で、歌詞は外光に満ち、一方で彼女を取り巻く不穏な外気に着目している箇所は、「小さな自由」を大切にするプチブルらしくはあるが、筆者はそういう正直で無垢なビーフハートが好きだ。
Sweet, sweet, sweet, sweet bulbs grow かわいい、かわいい、かわいい、かわいい蕾が
In my ladies' garden オレの貴婦人の庭に育つ
Warm, warm, warm, warm, warm sun-fingers wave 温かい、温かい、温かい、温かい、温かい日差しが
In my ladies' garden オレの貴婦人の庭に波打つ
Flowers dance, their faces brave 花は踊り、堂々とした顔つきで
Come talk freely in the garden of my lady オレの貴婦人の庭で自由に語る
Her hominy smile, her hominy snatch そのまっさらな笑み、そのむきだしの魅惑を
Only a crow would peck and a chicken would scratch ただ烏がついばみ、鶏が引っかくだろう
Her lips turned up to kiss 彼女の唇はキスするために現われた
I see ya, Phoebe, baby, in your bonnet そうだな、光の女神、お前の耳当て頭巾は
With the sunset written on it 夕日が差している
In the shadow of a tree curled around your knee in color 色つきのお前の膝に絡まる木の影に
And just behind ya was the sea of negativity そしてお前の後ろには存在を侵すものがある
Tinklin' like mercury in the wind 風の中の水銀のようにきらめきながら
Her feet kept by the ground, her toes bare brown 彼女の足は地面に支えられ、そのつま先はむき出しで茶色
Her carriage, she'd abandoned like a hand-me-down 彼女の立ち振る舞い、その月並みさで彼女は見捨てられた
She walked back into nature, a queen uncrowned 彼女は自然に戻った、王冠のない女王だ
She had just recognized herself to be an heir to the throne 彼女は王座の相続を自覚したのだ
Her garden gate swings lightly without weight 彼女の庭の門は重くなく、軽やかに揺れる
Open to most anyone that needs a little freedom 小さな自由がほしい人の多くに開かれ
For God's sake, oh, come as many as you can 頼むから、出来るだけ多く来てほしい
In dark or light you're free to grow as flowers 暗かろうが明るかろうが、誰しも花のように自由だ
Share her throne and use her toothbrush 彼女の王座を分け合い、彼女の歯ブラシを使おう
And spend some interesting hours そして楽しい時間を過ごそう