「
過激さを 好む普通の 人多し 好まぬと言い やってしまえと」、「伸び過ぎと 思わぬ髪の 臭いから みんな距離置き 本人知らず」、「迷惑の 限度気にせず 嫌われし 山に暮らして 仙人気取り」、「ペット捨て 言い訳するを 謗る人 老いて庭木の 剪定放置」

今月27日に区役所からの回収車が近くの公園にやって来る。そのために10日ほど前から隣家も含めて裏庭の樹木の剪定を始めた。最初に手掛けているのはピンク色の花を咲かせる八重椿だ。ここ数年放置したため、葉は鬱蒼と生い茂り、そのため牡丹にあまり光が当たらない。もっと気になるのは反対側の隣家へと枝が伸び、花がその隣家の裏庭に落ちることだ。住民は昔から馴染みで、筆者に何も文句を言わないが、甘えてはいけない。樋にも花がかなり落ち、それは脚立に載って筆者が毎年きれいに掃除するが、それにしても枝は伸び過ぎだ。たくさん切ったが、目に見えてわかるというほどの過激なものではない。花はまだたくさん咲いていて、蕾も多い。それら末端部の枝をどんどん切り落とし、一か所にまとめた大量の枝から葉と花をもぎ取り、枝のみを紐でくくって束にして回収日に公園に持参する。葉と花はゴミ袋に入れてゴミ回収日に出せば簡単で済むが、毎年小川沿いの狭い通路の黒い覆いの下に埋める。埋めた直後はかなり地面が盛り上がるが、数か月経てば黒いシートの下に雨水が浸透して葉や花を腐敗させ、地面は元どおりの嵩になる。椿の葉は硬いが、それでも二三年で虫や微生物が完全分解するだろう。さて、椿の木を剪定する前から大量のその花が落ち続けていた。それらを適宜ひとまとめにしておき、剪定した枝についている葉や花、蕾を手でこそぎ落したものをそれらと一緒に45リットルのゴミ袋に入れると、今日現在で2袋いっぱいになった。力強く押し込み、袋の上端がくくれないほどの満杯にして約100リットルほどで、まだ当分花は落ちるから、いかに庭木の毎年の剪定が大変かがわかるだろう。回収日までに剪定する椿その他の直径1センチ前後細い枝のみを束ねると、毎年回収車に出している枯れ木の束と同じほどになると思うが、量の割に軽くなる。普通ゴミとして出さないのは枝を食べかすなどと一緒にしたくないからで、そのことは以前に何度か書いた。椿の枝から1枚ずつ葉をむしり取る作業はそれなりに時間を要するとはいえ、毎日少しずつ行なう。今日はその作業中に写真のような開き切った花が枝の先端にひとつ咲いていることに気づいた。枝の下方から順に10枚ほど取った後のことで、手を止めて見入った。『花をむしり取るにはかわいそうだ。これ以上葉を除いて枝だけにするのはもったいない』と考え、葉を数枚残した状態のまま、最近飲み終えたクレム・ド・ヴァイオレットの空き瓶に挿すことにした。明後日には花は枯れるが、真正面から見ると花の輝きがよくわかる。大量に咲く花でありがたみは乏しいが、筆者の手を止めた花だ。
