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●「アクリルの 厚手靴下 履いて寝て 首元寒し 五時に目が覚め」
りあえず 寒さ凌ぎに 重ね着し 襤褸隠れるも 懐寒し」、「食材が たくさんあるは いと楽し 無駄なく使い 異なるメニュー」、「暖かき 病室にての 一時間 妻と話しつ 眠気が襲う」、「靴下を Vの形に 整えて Vサインにて 記念撮影」
●「アクリルの 厚手靴下 履いて寝て 首元寒し 五時に目が覚め」_d0053294_01591976.jpg
筆者は山登りを好まない。家内が入院する病院に行くのに急な坂が2か所あり、自転車を必死に漕げば坂を上り切ることが出来るが、毎日家内を見舞うのに体力を消耗させたくないので坂の下で一旦自転車を降りててっぺんまで歩く。すると筆者の脇をすいすいと電動自転車に乗った若い女性が追い越して行く。『老人だから仕方ないけど、だらしないわねえ』と思われたかもしれない。いずれ書くつもりでいるが、坂の下で自転車を降りる理由が家内の入院見舞いを続ける間で出来たことも理由だ。ともかく、走りっぱなしよりも自転車から一時降りて歩くことは気分転換によく、何事も合理性を目指して速度を上げる必要はない。ゆっくりすれば新たに見えて来るものがある。話を戻す。筆者が登山をした最初は中学3年生の耐寒訓練を兼ねた遠足だ。筆者の担任が山登りを好んだようで、生駒山の南に連なる金剛山に登る企画を立て、1月か2月のある日、3年生全員が講堂に集められて説明を受けた。生徒数は380人ほどだ。山道が凍っているかもしれないのでアイゼンを用意すること、また中の足が濡れる運動靴よりも登山靴が好ましい。ならば靴下は厚手のものが必要など、プリントに記された注意事項を母に見せながら、アイゼンと登山靴、靴下だけはどうにか用意せねばならないと焦った。それらを買う経済力がわが家にはなく、結局登山靴は母が中古を誰かからもらって来て、アイゼンと靴下は買ったと思う。一度しか使わないものに出費するのは気が引けたが、学校の行事であれば仕方がない。今なら全身を冬山登山に見合う衣服で身を包まねばわが子が風邪を引けば学校はどう責任を取ってくれると主張する親がいるだろう。しかし60年代半ば、まだダウンジャケットは一般的ではなく、当然全員が学生服のままで登山した。しかし歩いている間に汗をかくので寒さを感じなかった。頂上に近くなった頃に足元が滑りやすいので靴にアイゼンを装着するように言われ、尖った鉄の歯が氷の中に食い込む感触は面白かった。『なるほど、アイゼンが必要という意味がよくわかった』と思い、その感動めいたことは60年経った今も鮮明に覚えている。NHKの番組で金剛山を毎日のように登っている人を紹介したものを何年か前に見た。彼らは雪が積もる日も登るとして、アイゼンが必要かと言えば、登山靴も進化して滑りにくい商品があるだろう。筆者は一度しか使わなかったアイゼンを長年保存しながら、やがて二度と使わないと判断して鉄屑のゴミに出したと思う。ところが今日の最初の写真のように、母が買って来た靴下だけは筆者の手元にある。しかもあまりの夜の寒さに数日前から履いて寝ている。
●「アクリルの 厚手靴下 履いて寝て 首元寒し 五時に目が覚め」_d0053294_01594016.jpg
 一度しか履いておらず、アクリル製とはいえ、捨てるに忍びない。冬山用の目立つ色合いで、アーガイル柄だ。ダイヤ柄と呼んでもよく、古典的、伝統的な文様だ。この靴下を見ると雪が積もる金剛山を登ったことを思い出す。それは担任が考えたように、人生で忘れ難い思い出となった。とはいえ筆者は登る気はない。会社員になって早々、六甲山に登らされ、10数年前は愛宕山に登った。それで充分だ。母は筆者がまた履くことがあるかと思い、大阪市内の家から八尾の家へと保管し、それをいつか見つけた筆者は京都に持って来たことになるが、気づけば筆者が使っている箪笥の引き出しの片隅に家内が収納していた。たぶん家内が何度か履いたのだろう。冬の寒い夜、そうした厚手の靴下を履いて寝ると真夜中に目覚める回数は減る。先日の極寒の夜、湯で足を洗った後、その登山靴下を思い出し、箪笥から引っ張り出して履いて寝た。足元が冷えて深夜に二度ほどトイレに立っていたことがほとんどなくなった。頭寒足熱ながら、靴下を履いて寝ることは行儀が悪いと母から教え込まれ、筆者は毎晩足を洗って寝る。厚手の靴下が60年後の筆者の睡眠中の足を温めていることは面白い。60年後も使用しているものはこの靴下だけだ。そう思うと今後も大事にしたい。昔の人の物持ちのよさは普通のことであった。筆者は昔の人間であるし、また割合縫物を好み、衣類の破れた箇所を当て布をして縫い繕うことをよくする。ズボンの膝が必ずと言ってよいほど、生地が薄くなって割けて来るからだ。あちこち当て布をしたズボンを履くのは家の中にいる時だけにしているとはいえ、実際はそれで人と会っても平気だ。むしろ修理を自慢したいくらいで、当て布だらけのズボンをパンクと思っている。凍えるような寒い夜、布団の中で目を閉じながら、電気毛布を出して敷けばいいかと思いつつ、家内がそれをどこに収納しているかわからない。それに面倒だ。最も寒いのは日の出前、朝の5時頃だ。足元の寒さは厚手靴下で感じないものの、両方の肩が冷えて目が覚める。肩は頭ではないので冷やすのはよくない。それで毛布を首に密着させ、ミイラの格好で寝るが、家内がいれば同じ布団で寝るので寒い夜は布団と毛布の眠りながらの奪い合いとなる。そうなればお互い風邪を引かないようにするには電気毛布が最低限必要となる。今日の2,3枚目の写真は今月11日、家内の弟夫婦が見舞いに訪れた時に持って来てくれた品々のひとつで、厚手の靴下が二足あった。ほかに面白い紋様のブランケットもいただいた。さすがに女性は気が利く。自身は入院経験がなくても、身内の冬場の入院に何が必要かを経験上よく知っている。3枚目の靴下は数日履いたので洗ってほしいと家内から手渡されたものだ。2枚目は筆者を見送るために廊下に出た時に撮った。それを履かずに家内は筆者と一緒にエレベーターで1階まで降りた。
●「アクリルの 厚手靴下 履いて寝て 首元寒し 五時に目が覚め」_d0053294_01595935.jpg


by uuuzen | 2026-01-15 23:59 | ●新・嵐山だより
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