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●西国街道、その47
号の 増えるにつれて 影うすし さりとて小は 何事も少」、「一度だけ 歩いた道の 夢心地 よきことのみと 思えるはよし」、「今のうち 即動くべし その気力 あること示す 心の若さ」、「決めたこと 少しずつこなす 楽しみの 最後のひとつ 吾は書くこと」
●西国街道、その47_d0053294_00395463.jpg 先月28日、万博公園内の民族学博物館で吟遊詩人についての展覧会を見た後、以前から計画していた西国街道歩きの続きを敢行した。家内には展覧会を見た後に西国街道歩きをすることをいつも伝えないが、筆者がモノレールに乗るか阪急茨木市から別の駅に行くなどする動きをすることで察知する。そして必ず嫌がる。強引な筆者はゴウイング・マイ・ウェイで、家内は渋々後を着いて来る。横並びに歩けば仲のよい年寄りカップルに傍目に見えるだろうが、横並びでは歩く速度は遅くなりがちで、自転車や車の通行の邪魔にもなる。それでいつも、つまりスーパーに買い物に行く時でも、必ず筆者は家内の前方30メートルほどを歩く。場合によっては50メートル以上も距離を保つが、家内から筆者が遠目に見えるように今頃の季節では毎年鮮やかなオレンジ色の上着にオレンジ色の帽子で買い物に行く。とはいえそれは普段着で、電車やバスに乗って出かける場合はなるべく周囲に溶け込み、しかも後を追う家内には見失われにくい格好をする。お互いスマホを持っていないで、離ればなれになると大いに困るし、筆者は財布を持たないので家内が筆者を見失うと、筆者は歩いて嵐山に戻らねばならない。しかし箕面や茨木、高槻ならば、それらの西国街道を歩いたことがあるので、一晩かかっても数十キロ先の嵐山までどうにかひとりで帰宅することは出来るだろう。その時のために西国街道歩きを断続的に実行しているのではないが、ちょっとした趣味のひとつとして、また遠方に旅行出来る金もない身分としては、展覧会ついでに出かけた西国街道歩きはさして楽しくないと思いつつも、こうして思い出しながら何か書かねばならないとなると、過ぎ去ったことはみなそれなりに楽しい思い出として蘇る。もちろん歩いている間はめったに人と関わりがないから、対人関係で不愉快を経験することがない。それにいちおうは黙って後を着いて来る家内も初めての道であるから、それなりの旅気分を味わい、後になってよい思い出になっているようだ。今回はしかし家内にとってはこれまで筆者との西国街道歩きでは最悪の経験をした。それは去年11月23日の西国街道歩きで経験したことの再現で、去年12月8日の投稿に書いたように食べ終えたばかりのものを家内は歩き始めて間もなく吐いたことだ。それは「西国街道、その34」、そしてその翌日の投稿「飛び出しボーヤ、その88」の最後に載せた見事な夕焼けが終わって薄暗くなった頃の出来事であったが、家内が吐く様子はたくさん走る車や道行く人には見えなかったはずだ。しかし今回は違った。
●西国街道、その47_d0053294_00402528.jpg 今回の西国街道歩きは阪急の石橋駅から南西のJR福知山線の北伊丹駅までだ。その道のりの地図を3分して今日から3日連続で投稿する。みんぱくでの展覧会後、モノレールと阪急を乗り継いで石橋駅に行き、西改札前に沿う南北の古い商店街をまず北に歩いて箕面川の架かる橋まで行った。というのは、その道は今年6月10日に阪急石橋駅から北大阪急行の箕面萱野駅までの西国街道歩きをした際、「その39」の最初に掲げた青で記した歩いた道筋には含まれず、西改札口前から北へ続く商店街を見ておきたかったからだ。古い商店街はどこも似た雰囲気でありつつ、やはり地域差があって面白い。この西改札口前の商店街は能勢街道に沿っているようで、南に向かうと服部天神に着くのだろう。阪神間の西国街道歩きをおおむね終えるとそうした旧街道も歩いてみたい気はある。それはさておき、石橋駅前のこの商店街を箕面川の畔まで歩く間、ランチを提供する3軒見つけ、そのうちの一軒に入った。2階に上がっていくと、曲線を描くバー・カウンターだけの店内で、造花を豪華に活けた大きな花瓶がカウンターにあった。若い男性にランチの天ぷら定食を頼んだ。黒いカーテンのすぐ脇で15分ほど待っていると、もうひとり30歳くらいの若い男性がカーテンから出て来て食事を出した。揚げ立てなので天ぷらはおいしいが、熱いお茶ではなく、冷やした水が出た。食後はそれを飲み、腹の具合がどうなるか心配したところ、案の定、店を出て商店街を南下し、「その39」の西国街道歩きの出発点となった阪急の踏切のある場所が近づくと、家内が苦しがり始めた。そこで近くの小さなスーパーのトイレに行ったが、まだ胸と腹の具合がよくないと言う。午後1時半頃で、目指すJR北伊丹駅までは陽が暮れる心配は全くない。そこでゆっくり歩けばいいと言いながら、家内とほとんど横並びになって今日の最初の写真すなわち「その39」の踏切写真のすぐ西の脇道を西に向かい始めると、50メートルほどのところで家内はもう歩けないと言い、道の端に座り込んでしまった。去年11月23日と同じことが起こった。去年家内は吐いた後に元気を取り戻し、すっかり夜になって行く茨木市内を阪急茨木市駅までたどり着くことが出来た。それは最寄りの駅が茨木市駅で、歩かないことには家に帰れなかったからでもある。しかし今回は西国街道を歩き始めた直後だ。駅まで徒歩10分もかからないから、筆者と家内は商店街に戻って喫茶店で休むべきだが、その日予定した西国街道歩きのルートは、逃せばたぶん1年後になってしまう。筆者は計画したとおりに事を運ぶことを好み、無慈悲を承知で家内を残してひとりで地図片手に北伊丹駅まで歩くことにした。それに家内は吐くものを吐き出せば元気になるはずで、阪急梅田駅の動く歩道の南端と阪急百貨店の間にある無料ベンチで3時半に待ち合わせすることにした。
●西国街道、その47_d0053294_00410366.jpg 2時間あれば北伊丹駅まで歩きそこから鈍行に乗って大阪駅に充分着くと考えたからだ。お互いスマホを持っていないのでそういう待ち合わせしか出来ない。家内の具合がさらに悪化して病院にでも運ばれれば連絡の取り様がないが、まあそんな最悪なことは起こらないと考えた。こう書くと筆者がいかに家内のことを心配していないと思われてしまい、恋愛中のカップルであれば男は即座に女性に振られる行為だ。それを十分に承知しながら、家内は前回吐いた後、元気になったので、今回も天ぷらの油が冷や水と悪い反応をしただけで、腹を空にすれば大丈夫と確信した。待ち合わせの顛末は明後日の最後に書くとして、今日はひとりで歩いて撮った写真を使いながら行程の3分の1ほどを説明する。今日の地図の赤いAが西改札口で、Bが「その39」の最初の写真の踏切であり、そして今日の最初の写真である西に向かう生活道路の東端だ。この写真の撮影場所の下り坂を50メートルほど西で家内はしゃがみ込んだ。その頃、周囲に人影はなかった。2枚目上の写真は地図のC地点だ。相変わらず道路の端が緑に塗られ、学童が利用する道であることがわかる。2枚目下の写真は西に傾いた日差しが眩しい。落ち着いた街並みで、どの家も比較的新しい。3枚目上は右手に古い屋敷の木の塀が見える。昔から代々住む地主であろう。こういう家がところどころにあるのが阪神間の西国街道の特徴で、見つければ撮影してしまう。3枚目下は地図のD地点だ。わかりにくいと思うが、写真の手前に小川が流れていることを示すために、その小川に子どもが落ちないようにとの配慮で設置されている緑の金網フェンスを写し込んだ。また道が蛇行し、やや狭くなっている様子がよい。筆者が写真を撮りながら歩く間、全くと言ってよいほど人に出会わなかった。しかし家内はそうではなかった。しゃがみ込んだ場所から駅方向に戻り、側溝でさらに吐いていると、心配そうに数人の主婦や若い男性が次々に「救急車を呼びましょうか」などと声をかけて来たと言う。相次いで声をかけられることに感動した家内は、「石橋の住民はみな品があって優しい」と言う。京都ならまずみんな避けて通るはずで、京都人が一番冷たいだろうと言う。それは家内が同じように食べたものを吐く場所が京都のどこであるかでも変わって来ると思うが、悪く考えれば、側溝に吐く家内を見つけた京都人は概して不届き者として認識し、救急車ではなく、パトカーを呼ぶだろう。石橋は池田市の東端に属する。この付近は東は箕面市、南は豊中市、西は伊丹市と、それらの境界がわかりにくい。大阪市とは全然違った上品さがあって、大阪の下町よりもはるかに地価は高いだろう。家内は「古い商店街もあるし、みんな優しそうなので、石橋に住みたい」と冗談交じりに言うが、人生をやり直せるならばそれは本心でもあろう。
●西国街道、その47_d0053294_00414366.jpg


by uuuzen | 2024-12-01 23:59 | ●新・嵐山だより
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