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●京都大宮高辻 Live&Salon「夜想」にて、『ザッパロウィン 25』BWANA
の間の 人生に似る 妙音の 調べ愛しき 今や浸りし」、「知る人ぞ 知ること知らぬ 人多き 知らぬが仏 南無阿弥陀仏」、「いっぱしの 大人になりて 風を切る 肩に烏が 水糞落とし」、「替え歌を さらに替えての 無邪気には 世相風刺の 毒気が混じり」
●京都大宮高辻 Live&Salon「夜想」にて、『ザッパロウィン 25』BWANA_d0053294_17340645.jpg
今年のザッパロウィン、最初の筆者のトークは今年のザッパの新譜3点についてであったが、『OSFA50』のみ実物のアルバムを持参しなかった。先日投稿したように、『HALLOWEEN 78』の仮面つき箱入り5枚組CDの到着がぎりぎり間に合い、CDが挿入されている革装の黒い本も持参したが、会場にいた人たちはその実物を見るのはたぶん初めてではなかったか。その意味でもトーク・ショーの意義がわずかにあったと思いたい。今年のザッパの新譜に関してはブログに投稿しておらず、考えをまとめていないが、BWANAもザッパニモヲもレパートリーは73,4年のザッパ曲を中心にしているので、それから半世紀ほど経った現在、このふたつのバンドのカヴァー演奏から日本におけるザッパ人気の核心が垣間見える。ただし、BWANAのリーダーでギタリストの紫さんは筆者と同世代でザッパのLP時代の新譜をリアルタイムで聴いているのに対し、ザッパニモヲをまとめているレザニモヲのくろみさんはドラマーであり、ザッパのギターや他の楽器のメンバーに対する思い入れはさほどでもないだろう。その点がこのふたつのバンドの違いのひとつの理由になっている。つまり、BWANAはザッパとそのギターを強く意識したバンドで、その点でなるべくザッパ曲を忠実にカヴァーする方向にある。しかし、英語で歌えるヴォーカリストがいない、あるいはいてもハードルが高いこともあって、ザッパの歌詞をなるべく忠実に日本語訳して歌うのではなく、全く別の歌詞で歌っている。たとえばザッパニモヲも演奏する、セックスに抵抗のない軽い女を意味する曲名の「イージー・ミート」は、その発音が「泉」に聞こえるところから、その言葉を中心に日本語の歌詞を組み立てている。ただし、書かれた歌詞を読んでおらず、また実際の演奏では楽器の音色に耳が引っ張られて歌詞の意味までは頭に入って来ないのは、楽器音に紛れて聴き取りくにいからでもある。ついでに書いておくと、「イージー・ミート」の題名を歌詞で繰り返す下りでは筆者は昔から「いじめ」の言葉を連想するが、その言葉を中心に新たな日本語の歌詞を書くことも出来る。このように、ザッパの歌詞については日本のバンドのカヴァー演奏では自由に日本語に置き換える考えがある。それが日本語を理解する欧米のザッパ・ファンがどう捉えるかの声は実例を聞いておらず、賛否のほどはわからないが、ザッパの曲の歌詞を深く理解して適切な日本語に移し替えることは至難の技であるから、BWANAの替え歌行為はひとつの個性としてそれなりに楽しみたい。
●京都大宮高辻 Live&Salon「夜想」にて、『ザッパロウィン 25』BWANA_d0053294_17342616.jpg
 今回も演奏された曲として「グリーン・ジーンズ氏」がある。ザッパはこの曲を最初はスロー・テンポの歌詞つきで発表し、その後すぐに演奏速度を倍ほどに上げ、歌詞を省き、長大なギター・ソロ曲として録音した。それは「グリーン・ジーンズ氏の息子」と題されたが、ザッパのギターを愛聴する人は同曲をザッパのギター曲のベスト10に含むはずで、それほどにどこまで即興でどこまでが楽譜に書かれたメロディなのかが判然としないほどに物語的起伏に富む。BWANAはその「息子」ヴァージョンに新たな日本語の歌詞をつけている。やはり歌詞をじっくり聴き取っていない筆者はその全貌を知らないが、元のザッパの歌詞とかなり違うものではないかと想像する。というのは「グリーン・ジーンズ氏」の歌詞は野菜嫌いであったらしいザッパの食事に対する思いから、その残飯を含みながらチャップリンの映画を思わせるように靴を食べる話につながり、やがてゴミ回収車とへイメージが変化し、環境問題と人間の健康に関してその最初期の活動からザッパが強く関心を持っていた事柄との関連すなわち「概念継続」が明らかに見られるところに面白さがある。もっと言えば超現実主義的歌詞に見えながら、ザッパは無作為に抽出した出鱈目なイメージを強引に結びつけず、自分の食事の好みを棚上げしながら、つまり野菜は健康に大事な食べ物であることを理屈では知りながら、肉以外のものをうんと食べろと母から育てられたことに対する恨みが透け見えている。歌詞に肉が登場しないのは、同曲を収めるアルバムの題名が「肉おじさん」であるためとも解釈出来るが、以上のようにザッパの歌詞は曲のメロディとは別に他の歌詞と密接に関連していて、それを意味の異なる日本語の歌詞に置き換える場合、その曲単独で閉じているのかどうか、他の日本語で歌うザッパ曲とつながりを意識した歌詞を意図しているのかどうかで、日本語を理解する欧米の熱烈なザッパ・ファンからはザッパ世界の理解度を判断され、またどのように面白がられるかの格好の材料になる。ザッパニモヲはヴォーカルのジョーが英語で歌うので何ら問題は生じないが、日本語で歌う場合、ザッパの歌詞が楽器の演奏とは無関係に深く楽しめる場合があることをどこまで意識するかが問われる。「イージー・ミート」から「泉」や「いじめ」の日本語を連想するとして、残りの日本語の歌詞がザッパの表現したかったことをどれほど理解して含蓄のある日本語の歌詞を構築出来るかであって、それは新たな創作行為だ。しかしそこにひとつの難題が横たわってもいる。ホルストが生きていれば許さなかったはずだが、著作権を所有していた妻が亡くなった後、ホルストの名曲『惑星』からその「木星」に勝手な日本語の歌詞をつけて有名になった女性歌手がいる。その行為はオマージュとの言い逃れも出来るが、結局はクラッシク音楽は無断使用が可能という建前だ。
●京都大宮高辻 Live&Salon「夜想」にて、『ザッパロウィン 25』BWANA_d0053294_17345714.jpg
 歌詞の解釈は楽器演奏にも言い得る。「グリーン・ジーンズ氏の息子」はザッパの猛烈なギター練習と奇跡が合わさって得られた録音で、そのことをザッパのギターを愛好する人はみな同意するだろうが、同曲のギター・ソロを忠実にカヴァーするギタリストの演奏YouTubeに投稿されている。ザッパのように余裕が見られないところが難点だが、音に連なりだけ聴けば完璧なコピーとはひとまず言える。そこで思うことは、忠実なコピーが出来る技術は見上げたものだが、それを基礎になぜそうした名曲に比肩するオリジナル曲を目指さないのかとの疑問だ。それを本当の創作と呼ぶが、クラシック音楽の著名な演奏家でも創作の才能のないことを自覚し、それほどに名曲とは音楽の才能が溢れるほどにあっても手の届かないところにある。では、BWANAが「息子」ヴァージョンに日本語の歌詞をつけて演奏することはどうか。ザッパは「息子」ヴァージョンをスタジオで録音し、編集後にアルバムに収めたが、その後のコンサートでは同曲のようなギター・ソロを披露しなかった。出来なかったと言い変えてもよい。BWANAが演奏するのは、ザッパのそうしたバンド・ヴァージョンを範として日本語の歌詞を添えたアレンジで、紫さんのギターはザッパの奇跡的な録音を模倣する立場にない。それは前述のギタリストのような完全コピーの技術がないと言える面があるが、それをしても仕方がないとの思いが勝っているからだ。ここにザッパ曲をカヴァーする人のさまざまな考えが露呈していて、ザッパのCDを愛聴することとは別に、その愛聴からザッパ曲やザッパの考えをどう解釈するかという楽しみが生まれ、筆者のように言葉であれこれ考える者や、演奏してザッパの神髄に迫ろうとする人がいる。その両者の交流の場としてザッパロウィンが機能するとすれば、それはザッパに対するオマージュであり、また日本ならではの「ザッパ学」とでも言えるものに対する今後の寄与になるのではないか。今回BWANAは「ファインド・ハー・ファイナー」を演奏し、やはり日本語で歌った。この曲はザッパの76年初頭の来日公演時には仕上がっていたがレパートリーに含まれず、ザッパもめったに演奏しなかったが、BWANAの替え歌の歌詞が気になるとして、ひとつ気づいたのは、当日紫さんが演奏の合間に要望があれば朝まで演奏出来ると言ったことだ。ザッパの歌詞の大意は、男が女を口説くには最初はミイラのように正体を見せずに少しずつ立派な様子をさりげなく知らせという、つまり「能ある鷹は爪を隠す」と同義と言ってよい。となればBWANAの全貌は徹夜でレパートリーを全部聴かねば本当はわからないこととなる。名古屋で彼らがどれほどライヴをしているのか知らないが、京都や大阪でせめて年一度のザッパ・カヴァー・ライヴがあれば若い世代に認知度が高まるのだが。

by uuuzen | 2025-11-04 23:59 | ●ライヴハウス瞥見記♪
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