「
理由なき 犯行するや 高齢者 認知症では 罰問うは罪」、「縁日の 面屋目当ての 幼な児は ザッパ仮面は あくまで悪魔」、「どの仮面 今日は被るか 曇り空 鏡の前で 無理に笑顔を」、「飽くことの なき人生と 空仰ぎ 目を背けるは 醜きことと」

今朝パソコンを開くとザッパ・ファミリーからメールが届いていた。年内はザッパの新譜はもう発売されないと思っていたところ、ザッパ仮面つきハロウィーン・ライヴの1978年盤がハロィーンに発売されることがわかった。この大型箱入り仮面つきシリーズは今回4作目だ。CD5枚つきで180ドルほどであるから、前3作よりかなり高い。アマゾンでの予約開始は1、2週間遅れるだろう。それに価格は同じか、もう少し高くなるのではないか。あるいは今回の送料分は安くなるかもしれない。ともかく、アマゾンでの予約を待つのは面倒なので、ザッパ・ファミリーから購入することにした。というのは、前回の『ワン・サイズ・フィッツ・オール50周年記念盤』をザッパ・ファミリーから購入した際、30日間有効の10パーセント割引クーポンが配布され、その期日が今日は残り2日であったからだ。1割引きは魅力的だが、送料が高い。結局送料込みで200ドルほど、3万円になる。これでは日本でどれほど売れるだろうか。しかしビートルズやジョン・レノンの、手替え品替えの再発商法ではもっと高価な商品があって、3万円で聴いたことのないザッパの録音が手に入るならば、そして自分の高齢を考慮すれば、また数年後に品切れになることを思えば、買っておこう。発送は26日で、11月1日のザッパロウィンのライヴには間に合わないが、これは仕方がない。ところで、ザッパ仮面のアイデアは誰が最初に出したのか。筆者は『大ザッパ論2』を上梓した折り、紙粘土でザッパ仮面を作った。アルカイック期のギリシアのコレ像に好きな顔の絵つけがあり、それの目元を参照した。そのザッパの顔の実物大より少し大きめの仮面を写真に撮り、B5サイズ程度のジグソー・パズルに加工したものを読者プレゼントとして1点だけ送付したが、そのジグソーのピースの組み立て途中の様子をゼロックスで2種複写した。組み立ての始め頃と完成直前の様子だ。その2枚をイギリスのザッパ・ファン雑誌『T‘MERSHI DUWEEN』の編集者に送った。同誌の表紙はザッパ・ファンが描くザッパの似顔絵が毎号採用されていたからだ。返事はなかったが、何年か経って同誌の最終の第60号とそのひとつ手前の号にそれぞれ採用されたことをネットで知った。ただし筆者にその2冊は送付されて来ず、入手していない。やがて同誌はネットに以降し、雑誌時代とは比較にならないほどの大量のニュースを紹介し続けている。それはともかく、ザッパ仮面のアイデアと制作の最初は筆者ではないかと思っている。ならばなおのこと、仮面入りボックス・セットは買わねばならない。

