「
話では すごさわからず 魅せられず 実物目にし これはほかになし」、「誕生日 猛暑で忘れ 古稀超えは 熱中せずに 熱中症に」、「七十四 めでたさ無しと 語呂合わせ どこまで動く 頭と体」、「砂時計 終わりは速く 呆気なく やがて気づくや あの幼児も」

裏庭では蝉に代わって秋虫が鳴くようになった。今日74歳になった。感慨はない。昨日は久しぶりに仏師のOさんから電話があって、車に乗せるので一緒にスーパーに行こうと言われたが断った。自転車で数軒梯子するのが習慣になっているからで、買い物のペースが合いそうにない。10分ほど話をしていると、Oさんは筆者の多忙さにまた驚いていた。多忙と言っても自分でそうしているだけで、Oさんのように収入にはならない。それでさらにOさんは驚く。Oさんは座ってする仕事を長年続けて来たせいか、15分ほど続けて歩くことが困難と言う。Oさんと同じ年齢の筆者はまだいくらでも歩ける気はしている。今朝、家内は誕生日の祝いにどこかへ食べに行こうと言った。しかし着替えて電車やバスに乗ってまで出かける気になれない。今年の夏は体温超えは連日で、昼間は外を歩いているのは外国人観光客くらいだろう。わが家では1階と3階にはクーラーがないが、1階は3階より5,6度は低いのでパソコンは先月1階に移した。それでも1階の最も風通しのいい場所で毎日31、2度はある。夏生まれであるためか、暑さは割合平気で、クーラーが効いているとスーパーに行くとくしゃみが止まらないことがしばしばある。さて、どこで食べようかと1時間ほど思案したが、嵯峨の目ぼしい店では食べたことがある。それに今月は二度外食した。結局いつものように自転車で嵯峨、太秦方面に出かけることにし、Tシャツに半パンという寝る時のままで出かけようとすると、家内はさすがそれはないと言うので、Tシャツは長袖に着替えた。半袖では腕が真っ赤に日焼けするからと家内は諭す。自転車に乗る直前、家内に写真を撮ってもらった。適当に場所を選んで立って適当に家内に話しかけていると、適当な瞬間に家内は撮影した。1枚だけ撮ったその写真を今日は載せる。口を開けてしゃべっているところを撮ってもらいたかったが、そうならなかった。この長袖Tシャツは去年「濁天さん」が注文してくれた。胸にプリントされた筆者の切り絵「いつも心に太陽」は、実物の切り絵を新たに高精度でスキャンした。自転車をスーパーに置いて涼しい店内を巡っていると、店で食べるよりも調理の手間が不要のものをいろいろ買って帰って家で食べるほうがいいと思いが変わった。他の客の姿を気にする必要がないのもよい。炎天下を自転車で1時間少々往復すると汗まみれになるが、自宅で裸同然で好きなものを食べるのは気楽でよい。スーパーを3軒回って買い物を済ませると、予定していた外食費の3倍ほどになった。誕生日祝いは却って高くついた。
