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●飛び出しボーヤ、その93
んちゃな子 車に勝てず ダッシュの死 やんなっちゃうと 運ちゃんの運」、「元気よく 駆け出す子ども 微笑まし 暴走族に なって憎まれ」、「あれは何 子ども尋ねる 走る子の 看板邪魔と 車は跳ねて」、「何事も 人目引いての 値打ちかな 真似して僅差 大手を振りて」
●飛び出しボーヤ、その93_d0053294_01131918.jpg
歩いたことのない道を積極的に歩かない限り、見たことのない「飛び出しボーヤ」に出会えない。それが理由でもないが、大阪市に出ることがあれば、なるべく「オレオレ歩き」をする。今日は「飛び出しボーヤ」の写真が4枚たまったので投稿するが、出歩かなくても見たことのない「飛び出しボーヤ」に遭遇する時がある。それはTVに映る場合だ。以前にも二度ほどTV画面を撮影して紹介したことがある。TVで見かける頻度はもっと多いが、手元にカメラがないか、あってもシャッターが間に合わないので撮影出来ない。そういう場合は口惜しいのでグーグルのストリート・ヴューで確認するが、写っているとは限らない。最新の撮影年月が数年前であったり、また建物のわずかに内部やストリート・ヴューの撮影角度からずれていたりする場合は、現地に行かない限りはまともには見られない。今日の最初の写真は今年1月19日の夜のTV番組で紹介された店の玄関脇にあったもので、ジーンズを縫製販売している店舗が看板代わりに置いていた。泉州のどこかの町の商店街の中にあった店で、早速ストリート・ヴューで調べると店は見つかったものの、「飛び出しボーヤ」はなかった。その理由はわからないが、ストリート・ヴューの撮影時には作っていなかったか、店内に置いていたのだろう。番組ではその「飛び出しボーヤ」の全体像が何度か映りながら、筆者の撮影時は上下が切れていた。それでも全体像は想像しやすい。「0型」を基本に衣服をデニムとして描き、こういうヴァリエーションは店舗にはよくある。「0型」の制作者は著作権を持っていないのかどうか、こうした勝手な改造は大目に見られている。「0型」を基本にして無限のバリエーションを作り得るから、「飛び出しボーヤ」すなわち「0型」という意識が浸透している。しかし小学校付近ではむしろ「0型」は少なく、それぞれ地域独自のデザインのものが作られ、それらを見るのが楽しい。「0型」のメジャーに対してマイナーなそれら地域色を盛ったものはそれぞれの地域住民にはよく知られていて、そういう独自デザインの「飛び出しボーヤ」の中にわずかに「0型」が混じっていると違和感がある。それは『面白くないものを見たな』という気分に近いのだが、各地域が今日の最初の写真のように「0型」を改変すれば、それはそれでまたなおさら面白くない。パロディは商売人、手製のオリジナルは無名の素朴な人の香りをまとうからだ。ただしパロディの質もさまざまで、それらが押しなべて詰まらなくはない。今日の4枚目の写真はそのことをよく示す一例だ。
●飛び出しボーヤ、その93_d0053294_01134422.jpg 今日の2,3枚目は先月18日に撮った。2枚目は5年前に投稿した「その57」で紹介したもので、金森さんから教えられた。天神橋筋商店街の中ほどにある居酒屋の出入口脇に置かれていたが、今はそこから西10メートルほどの店の横手にある。店主が変わったかどうかわからないが、何となくそう感じる。今は立ち飲み居酒屋流行りで、同商店街にはそういう店がたくさんあるが、栄枯盛衰は激しいだろう。新たに出来た店は3年経たずして閉店する割合が8割か9割と何かで読んだことがある。安売りが命の立ち飲み屋となれば、同商店街のような街では競争が熾烈なことは明らかだ。倒産すれば什器一式ともに店舗が売りに出される場合はある。この「飛び出しボーヤ」のある店はこの5年の間に経営者が変わっていても不思議ではない。「その57」に載せた写真と同じであれば没にするつもりで撮影したが、確認すると経年劣化以外にわずかな差がある。現在のものは臍が加えられている。「お前の母さん、でべそー」という歌は大阪生まれならば耳にしたことがあるはずだが、その歌を思い出して「でべそ」を貼りつけたのかもしれない。またそのことによってこの店の程度もわかるというもので、大衆向きということだ。この写真を撮った後、南森町まで歩き、そこから地下鉄に乗って日本橋まで行った。そこで下車して堺筋の高島屋史料館に竹内栖鳳展を見に行った。その後西に向かって歩き、なんばパークスの西端の道を南下してライヴハウスの「なんばベアーズ」に向かった。ライヴを鑑賞した後、同じ道を通って地下鉄の難波駅まで歩いたが、往路とは違って復路は勤務帰りのサラリーマンなどがよく歩くのか、往路では閉まっていた飲み屋などが営業していた。今日の3枚目の写真はその一軒の店先にあった。看板代わりに置いているというより、写真右端に赤い吸い殻入れが見えるように、外でたばこを吸う人のマナーを注視する警官の役目を担っている。沖縄の料理や酒を出す居酒屋のようで、同じような店は大阪には珍しくない。「0型」のパロディながら半分ほどの大きさで、造作は木の板をくり抜いて着色したものながら、縁取りを施している点が念入りで、大事にされているものに見える。片腕が紐で括られているのは盗難防止のためだろう。あるいは酔った客が倒さないようにするためか。ほとんど「0型」と言ってよい最初の写真のものに比べて出来はよい。そのことが店の格、客質の差にもつながっているような気がする。店主の創造性へのこだわりは、こういう副看板的なもののデザインによく表われる。つまり、誰もが見る看板のデザインを手抜きすれば料理もそうであろうと思われても仕方がない。これは高価な看板を用意すべしという意見では全くない。手作りするものは独自の工夫が大切ということだ。ただし、品のよしあしは即座に伝わるから、表現行為は考えれば恐ろしい。
●飛び出しボーヤ、その93_d0053294_01141193.jpg 4枚目の写真は昨日撮った。最初に見かけたのは2週間ほど前だ。丸太町通り沿いのスーパーMの東100メートルほどか、めったにそこは歩かない。家内と嵐電の帷子ノ辻駅近くのスーパーFに行った後、三条通りではなく、丸太町通りまで北上し、スーパーMに向かう途中で見かけた。帷子ノ辻から丸太町通りに出るには陸橋をわたる必要がある。そのことは数年前から知っているが、かなり不便だ。そのため、めったにその陸橋やその付近を歩かない。家内と歩いた時、陸橋の南口に至る少し手前に高さ2メートルほどの蘇鉄の植木鉢を玄関脇に置く家の前を通った。カメラを持参しいなかったので、その蘇鉄の写真を撮影出来なかった。その蘇鉄は隣家との境界を越えてはならないという家主の思いからか、縦半分の葉が全部切り取られていた。そういう蘇鉄はきわめて珍しく、また物悲しい。男性の髪型は半分だけ刈り取るといったパンク風も流行するだろうが、背丈のある蘇鉄の円形に広がる葉が植えから見て半円形というのは残酷だ。そう思ったためもあって、自転車に乗ってその蘇鉄を撮影しに行く気が起こらない。家内とまた帷子ノ辻のスーパーFに行くことがあり、なおかつスーパーMに足を延ばす気になった時は陸橋を越える必要があるし、その時にカメラを持っていれば、またその蘇鉄がまだあれば、撮影する。さて、陸橋を越えて北上し、丸太町通りに出るには行き止まりになり、左右どちらかに進むべき東西の生活道路がある。西に向かうと農協のビルがあって、今日の4枚目の「飛び出しボーヤ」を見かけた。その敷地内を斜めに横切って丸太町に通りに出て西に数分歩けばスーパーMがある。無断で広い駐車場を横切ってはならないのだろうが、誰でも出入り出来る。特に子どもが出入りすることを運転手に対して注意を促すためにこの「飛び出しボーヤ」が駐車場南側の鉄の扉に貼られているのだろう。それはともかく、農協があるとは知らなかった。それほど太秦の丸太町通り沿いは半世紀ほど前は田畑が多かったのだろう。この「飛び出しボーヤ」は大いに気になったので、筆者ひとりで買い物がてらにカメラ持参で出かけた。やはり「0型」の改変作で、頬かむりにもんぺ姿は空襲警報を聞いて逃げる戦時中の女子を連想させる。農協ゆえにこういうデザインになったのかどうか、「0型」を女性にしている点は珍しい。これは現実には子どもよりも農協に用事のある大人の年配女性が出入りすることが多いためのデザインであろう。となれば「飛び出しボーヤ」ではなく、「飛び出しかーちゃん」で、たとえばスーパーMも同様のものを駐車場に設置するのがよい。実際同スーパーでは歩行者用の南に出る通路が駐車場の南側に線引きされ、そこをバイクも走るのでかなり注意が必要だ。丸太町通りに接する北口は警備員が2名立っているのでまさか事故は起こらない。農協も同様で、南の生活道路側が危険なのだ。
●飛び出しボーヤ、その93_d0053294_01144426.jpg


by uuuzen | 2024-06-01 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
●「傍らに 片腹痛き 本と酒 ... >> << ●『第73回 健やかで友愛の集...

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