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●撮り鉄の轍踏み蘇鉄読み耽り、その52
胸と 言われてはっと 旨を知る 腹膨らませ 素知らぬ顔を」、「地植えされ 元気いっぱい 蘇鉄株 長生きせよと 吾にも言いし」、「地味でいい 貫録あれば それでよし みな見倣おう 蘇鉄の勇姿」、「爺さんよ 吾も爺でも なお元気 樹齢忘れて なおも大きく」
●撮り鉄の轍踏み蘇鉄読み耽り、その52_d0053294_22593001.jpg 今日は今月に入って3か所で撮った蘇鉄の写真を紹介する。最初は5日、家内と兵庫県立美術館から「ミュージアム・ロード」を北上し、JRの灘駅構内を抜けてさらに北に向かっている途中で見かけた。日蓮宗の寺で、正面玄関ではないかもしれないが、まだ新しそうなビルで、歩道から4,5メートル入ったところに写真のような蘇鉄が一本のみ地植えされてた。歩道から撮影してもよかったが、それなら小さく写る。すると山手から30代の小太りで長髪の女性がやって来て、「ああ、ここか」という雰囲気で玄関を入って行った。彼女の後を追って敷地に踏み込み、彼女がガラス扉の向こうに消える直前に写真を撮った。その間、7,8秒のことで、彼女は振り返らなかったので筆者に気づかなかったようだ。寺に蘇鉄があることは珍しくないが、この蘇鉄は幹の高さが60センチはあって2,30年の樹齢はあると思うが、出入りする人の邪魔にならないように葉が3枚のみの姿にされている。たぶんこの蘇鉄は玄関回りが新しくされた際に植えられ、毎年大半の葉が切り取られたので幹は比較的細いまま上方に伸びて来たのだろう。際にある石碑の文字が読めないが、蘇鉄の葉をまともに繁茂させるとなおさら石碑を隠すから、寺にすれば葉は3枚が限度と考えているのかもしれない。見方によっては哀れ、あるいは華道のセンスが伺えて洒落ているとも言えるが、元来蘇鉄は葉の四方への広がりが逞しく、面白いので、この玄関脇のせせこましい場所には全くふさわしくない。それでも写真からわかるように陽当たりはとてもよく、蘇鉄は気持ちよさそうだ。この寺の前の歩道は2月12日にも家内と一緒に歩いた。その時は兵庫県立美術館で展覧会を見た後、横尾忠則美術館の玄関ホールで開催された461モンブランの演奏会に間に合うようにと小走りに急いだので、この蘇鉄には気づかなかった。急いでいると心に余裕がないことは確かだ。461モンブランの演奏に接した後、同美術館のチケットを持っていたので作品の展示を見てもよかったが、日を改める気になり、それが今月5日となった。横尾の作品についてはロジェ・カイヨワの幻想絵画に対する考えなどを絡めて分析し、長文を書く気はあるが、かなり批判的な内容になるので躊躇している。結論を言えば、全くつまらず、論評の価値を感じない。横尾は存命中に行政から個人美術館を造ってもらってきわめて幸運だが、そのことと絵の価値は別問題だ。作品の真価は作者が死んで少なくても百年経たねば定まらず、存命内に有名になった画家の大半はその古典とみなされる評価から脱落する。
●撮り鉄の轍踏み蘇鉄読み耽り、その52_d0053294_23003341.jpg 2,3枚目は9日に京都地下鉄竹田駅から教育大附属図書館まで往復した際、その道の半ばの七瀬川公園で見かけた。19日に載せた地図のD地点で、公園は道路面より人の背丈ほど高く、歩道と公園の間の緩やかな斜面に蘇鉄がある。この斜面は公園の幅いっぱいの50メートルほどある。2枚目の写真の蘇鉄はなかなか立派で、もっと大きく育つ空間の余裕がたっぷりとある。脇に公園に入る石の階段があり、その最上部で撮った。グーグルのストリート・ヴューで確認すると、この蘇鉄の両脇に切株が見える。西のそれは細くて何の木であったかはわからないが、東の太い切株は桜で、それは階段東側の植え込みにある4、5本の桜の古木から明らかだ。おそらく半世紀ほど前、公園が整備された時、花見用にと植えられたのだろう。ソメイヨシノであればそろそろ寿命を迎える頃で、環境によっては早々に枯れるものも出て来る。枯れた後の切株ではさびしく、植樹することになったが、同じ桜では難しいのか、あるいは落ち葉の清掃が面倒でもあるので、蘇鉄がよいと判断されたと想像する。これなら年中同じ形で、成長はとても遅い。また子どもがよじ登ろうともしない。他の樹木より目立つ蘇鉄は住民の意識の中にひっそりと侵入し、季節感はないが、心の安定感をもたらすだろう。3枚目の写真の蘇鉄は小株で、先の蘇鉄から20メートルほど東にある。ストリート・ヴューで見ると、公園の南東端辺りは古木の間に切株が2,3あって、この小株の蘇鉄は木が枯れた後の空間に植えられたのだろう。となれば、この公園の道路際の植え込み地はすべて蘇鉄になる可能性もある。それはそれで面白いが、世代が変わった時に地元住民にアンケートを取ると、昔あった桜がよいという意見が多数を占める可能性はある。公園の出入口に蘇鉄の株が10ほどある眺めは想像してもよいもので、そうなってほしいが、蘇鉄は桜ほどの人気はない。さて、この公園は深草池ノ内町にある。その北辺の名神高速道路のすぐ北側に先日触れた深草西浦町が広がる。七瀬川は町名としてはもっと西の竹田駅東の竹田七瀬町にあるが、公園に七瀬川の名前がついたのは公園の東南角に七瀬川が流れるからだ。この川はこの公園から3キロほど東方の大岩山から流れて出て公園の南西の東高瀬川に流入する。細い川で、暗渠部分が多いようで、目立たない。地図によるとまた公園の北100メートルには大岩街道が東西に走る。西国街道のように古いものかもしれないが、そうなると街道沿いに家は多かったのではないか。竹田駅から教育大に向かうには駅から真東に歩けばこの街道を通ることになり、大学の北側に至る。筆者は駅から南東に歩いたのでこの公園の南端から図書館のすぐ前に出た。公園の北側はマンションやアパートが占めるようで、田畑を潰して区画整理したのだろう。その際に公園が造られたと思う。
●撮り鉄の轍踏み蘇鉄読み耽り、その52_d0053294_23031411.jpg
 4枚目の蘇鉄は19日に大阪に出た時に撮った。当日は堺筋にある高島屋史料館で竹内栖鳳展を見た後、レザニモヲが出演するライヴを見るために難波ベアーズに行った。運動がてらに天六まで電車に乗り、そこから天神橋筋商店街から堺筋を南下することがよくあるが、当日は地下鉄で日本橋まで出てそこから高島屋史料館まで歩いた。その途中のどこかで見かけた蘇鉄だが、正確な場所は記憶にない。日差しのよく当たる場所の植え込みで、蘇鉄の背後のガラスに赤いコーンと駐車場の区画割りの白い線が見える。店舗ではなく、小さなマンションの玄関前だろう。今後同じ道を歩くことは必ずあるはずで、その時は記憶を新たにしたい。世話する人がいないのか、あるいは葉が全部切られて横たえられているようにも見え、後者であれば同じ場所を通りがかってもわからない可能性が大きい。いつどこで撮ったかわからなくなることはたまにあるが、デジカメの撮影日時をセットしておけば日付だけはわかる。そのことは充分に承知しているが、セットが面倒でこれまでした試しがない。それに撮った写真はたいていは数日以内にブログ投稿用に加工するから、撮影日を忘れることはほとんどない。ただし場所となると、同じ日に前後に撮った写真から判断するしかないが、投稿用に加工したしりから消去し、撮影順序がわからないことは多い。スマホではそれを所有する人の居場所がわかる機能があると聞く。その機能によってスマホを落とした場所がわかる。10年ほど前か、下の妹がアイフォンを落としたが、位置情報を確認し続け、そのスマホが順次移動して行く場所を追跡したそうだ。そして拾った人物に電話をかけて盗むな伝えたそうだが、やがて位置情報が消えて行方不明になった。高価なスマホで、拾った人物は交番に届けずに儲けものと喜んだのだが、位置情報や本人しか使えないキーがあっても、それらを解除することは出来るはずで、便利な機能は万全ではない。アイフォンだけなのかどうか、写真を撮ると、その場所の情報が写真に登録されるとも聞く。いつどこで撮ったかわかるのであれば言うことなしのようだが、そういう写真をSNSに上げると、写真から位置情報がわかって危ないとも聞く。便利な機能は危険を伴なう場合があって、手放しで喜べない。筆者は自分の行動はすべて正確に記憶したいほうだが、今日の4枚目の蘇鉄のように、大阪の繁華な街中を歩きながらたまたま見かけたものは正確な場所がわからなくてもさほど気にならない。それよりも目に留まることは蘇鉄の育ち具合だ。蘇鉄は桜の古木のように数十年で枯れることはないはずで、むしろ大きく育ち過ぎて邪魔者扱いされて根こそぎにされる場合の方が圧倒的に多いだろう。出る杭は打たれる、大きくなる蘇鉄は抜かれる。あるいは葉を大幅に切られる。その意味では公園は別として、大阪市内向きの植物では全くない。
●撮り鉄の轍踏み蘇鉄読み耽り、その52_d0053294_23061981.jpg


by uuuzen | 2024-05-25 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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