「
NGの 意味教えられ NBと 思いながらも Nは嫌いて」、「値上げして 次にサービス しょぼくして 客離れても うちは平気と」、「次々に 銭湯つぶれ 家風呂の 棺桶湯舟 どこがいいのか」、「いつまでも あると思うな 何事も 今あることを 噛みしめ感謝」

今日は前回の
「その65」から1か月半後の投稿だ。計算したことはないが、これまでより日数が空いた気がする。前回書いたように、「風風の湯」はサービスが悪くなって来ている。特にスタンプ・カードを利用する常連客に対してだ。もっとも、常連でもそのカードを知らない人は多く、「風風の湯」は面倒臭いスタンプ・カードを本当は撤廃したいのだろう。フロントの作業がひとつ減るからだ。今日の写真が示すように、11年前の営業開始以来、カードのサービスが半減した。ハンコの数が5,15個の時は半額券1枚、10個で無料券1枚、20個の満印で2枚もらえていたのに、10個で半額券1枚、満印で招待券1枚になった。その変更を嵯峨のFさんから聞いていたが、いつからそうなったかの正確な日はわからない。今日の写真からは遅くても5月中旬からとなるが、4月からであったかもしれない。新しいマネージャーは上層部からそのようにすべきと言われたのか。Fさんはわずかな常連客への印象を悪くすれば店の評判が悪くなると言うが、客全体の2割もないはずの常連客が少々減っても平気という考えかもしれない。回数券の8000円と金曜日のみ60歳以上はシニア料金で半額で入湯出来るサービスはそのままだが、いずれこれも変更される可能性はある。燃料費の高騰から理解出来ないことはないが、同じ湯舟であれば少しでも客が多いほうがいいに決まっている。洛西ニュータウン近くにあるスーパー銭湯は2年ほど前に大幅に値上げして大人は2300円ほどになった。それでも客は最近は増えていると聞く。経営者は上質の客が集まる雰囲気にしたかったのだろう。「風風の湯」は回数券を買う条件で以前のスタンプ押しのサービスでは、1回の利用が570円ほどの計算で、銭湯よりわずかに割高であった。今はそれが100円上がった。最低限の年金暮らしの筆者には実質的値上げは困るが、それでも家風呂は湯を張ったり掃除したりが面倒で、しかも冬場はヒートショックの可能性が高まり、「風風の湯」に通う回数を減らすことは出来ない。数年前はスタンプ以外にサイコロを振って回数券が10枚も当たるサービスもあった。それがなくなって特に女性の常連は減ったと聞く。今回のスタンプ・サービスの半減によってまた常連が減るかとなれば男湯では今のところそれはない。しかし車で来ていた人が来なくなった例はある。言葉は交わさないが、新顔もまま見るので、風呂好きは少々の値上げは仕方がないと思っているのだろう。大きな湯舟に浸かりながら常連と談笑していると、トーマス・マンの
『魔の山』に「描かれるサナトリウムを思い出す。