「
ボーナスの ポイントためて 店倒れ 茄子に棒刺し 倒れぬ牛を」、「サービスの 低下感じる 近頃は 恵比寿ギスギス 鯛を見かけぬ」、「湯上りの ビールうまきは 知りつつも 吾は度数の 高き酒よし」、「夫婦とは 違うと聞きて 驚かぬ 老いて一緒に 暮らす便利さ」

2月中旬に投稿した
「その63」に書いたように、今年に入っていつの間にか「風風の湯」のマネージャーが変わった。以前のマネージャーは知的で優しそうな人であったが、めったに顔を見せず、話したことがなかった。コロナ禍を経験し、売り上げが低迷しておそらく上層部から苦言が少なくなかったと想像する。新しいマネージャーは以前の男性より若く、また英語が堪能と聞いたが、そのことがよくわかることがあった。コロナ以降、「風風の湯」の客はたぶん8割が一見の外国人観光客となったが、彼らはチケットを券売機で買う際に戸惑う場合が多い。ボタンがたくさんあって、日本語が読める人でも戸惑う。また外国人観光客は靴を脱いで靴箱の鍵をフロントで交換して脱衣箱の鍵をもらうことを知らずに土足のままフロントのカウンターまで歩む人がいる。先日は筆者が家内より先に湯上りしてフロントに行くと、40代の東南アジア人の男性がスマホを見せながらマネージャーと話していた。昨夜は割引で入湯出来たのに今夜はなぜ駄目かと言うのだ。宿泊ホテルが提供している割引クーポンのようなものをスマホの見せていたが、マネージャーは一度使ったので二度は使えないことを言う。男性の背後に7,8人の若い男女がいて、5分、10分と経っても埒が明かない。引率の男性は納得出来ないままついに諦めた。つまりフロントに英語が話せる従業員がいなければ経営者は損をする。その団体客がマネージャーと応対したのは9時半で、彼らの望みどおりに割引で入湯出来ても、着替えの時間を差し引くと湯に浸かる時間は15分もない。ならば昨日と同じ割引料金で利用させてもよいと筆者は思った。マネージャーは料金の原則を厳守しなければならないことは理解出来るが、通常の半額でも収入があればいいではないか。雇われ人のマネージャーにはおそらくそういう権限は与えられていないだろうが、そこはどうにでも采配出来るだろう。10名近い男女が入湯せずに近くの割安のホテルに不満顔で戻って行った姿を想像すると、彼らの納得の行かない思いに同情したくなる。それはともかく、「風風の湯」はマネージャーが変わったためもあるのだろうか、浴場の椅子や何と呼ぶのか、シャワーの先端の口が順次新しいものに交換されているのはいいが、常連客へのサービスは低下している。マネージャーの交代は親会社から収益をもっと上げろという考えによるかもしれず、英語が堪能な能力が重視されたのはいいとして、ごくわずかな常連客にも気分よく利用出来るサービスを忘れないでほしい。以前のマネージャーにしたようにまた要望を書いて届けようか。
