「
交流は 摩擦と知りて 手を擦る 心地よくあり 痛みもたまに」、「記念誌に 店舗載せれば 宣伝と 載らぬ店言う いくら払った」、「顔写真 載せるべからず 無名人 どんな悪用 されるか知れず」、「情報を 集めて嬉し 猛詐欺側 声色変えて 怖いよ怖い」

3月下旬の小学校の卒業式に印刷されたばかりの50周年記念誌が会議室で簡単に回覧された。自治会未加入世帯にも配布するので3000部少々刷られ、その日のうちに14の自治会のうち最初にわが自治会に届けられた。3月末までに全世帯に届ける段取りであったのに、わが自治会の長は自宅に1か月保管し続け、1か月遅れで今日自宅に届けられた。わが自治会の長は体育振興委員を兼務し、50周年記念事業の長のひとりでもある体育振興委員長とは昔からの馴染みだが、「お前いつまで配らんつもりや」と何度か言われながらも配布しないという図太い神経だ。そのまま古紙回収に出したのではないかと噂されながら、今日届いたことはようやく一段落ついた気分だ。筆者の名前は記念誌にはないが、平安講社の紹介と、わが自治会内にある老舗料理旅館2軒と二代目の理髪店と喫茶店については写真と文章を担当し、クリスマス直前にようやくPTA会長に全部のデータを送信し終えた。卒業式ではほとんど目を通さなかったこともあって、手に取って中を確認するのは楽しい。しかしレイアウトなど文句を言いたいことは山ほどあるし、誤字がいくつかあったことを卒業式で聞いた。筆者は150字を守って思案を繰り返して文書を送信したのに、160や170字でも可能な余白があるではないか。最近「風風の湯」のサウナ室でMさんから、紹介された店はどういう規則で決めたものか訊かれたが、Mさんが毎週風呂上りに通っている飲み屋の主は、「5万や10万の金は払ったのでしょう」と言ったそうだ。つまり地元の店舗の間で不公平感を引き起こしている。それで編集会議で筆者は50年以上営業を続けている店に限ってはどうかと意見したが、廃業した店に今さら写真や文章を返すことは出来ないと言われた。Mさんが通う飲み屋は20年前には存在せず、またそういう新しい店を含むのであれば、それだけ1冊になるし、そうであれば各店舗から金を取るしかない。記念誌の編集長のひとりであるPTA会長が若いこともあって、編集会議に参加した80代の委員を説得出来なかった。筆者は夏から会議に参加したので、前述のわが自治会と平安講社以外のことは全くタッチ出来ず、また筆者と無関係のページは見る気がしない。平安講社の説明に載せた写真は、写るふたりから許可を得てのことだが、肖像写真の扱いが厳しい時代で、記念誌では児童たちの顔写真はすべて自筆の似顔絵となった。すぐに捨てる人はあるはずで、個人情報保護を考えての編集だ。今日の写真は左が記念誌表紙の部分、右は去年夏に配布されたクリアファイルで、ドローン撮影の一文字写真が使われた。
