「
炎上を 狙うは金を ほしがりて 悪名であれ 無名よりよし」、「子の遊び 大人導き 暇つぶす 何もせぬより 気晴らしになり」、「補導とは 響きよくなく 嫌われり 共産党に 似て変えぬつもりか」、「田舎では 夜遊び無料 暗きよし 若き男女は 月夜に会いし」
学区50周年のお祭りとだぶる印象はあったが、先月19日は好天で、少年補導委員会が毎年開催する「アウトドアフェスタ」が地元小学校の校庭で無事に開催された。少年補導委員は警察の管轄だ。それでいかめしい名称がついている。「補導」という言葉は筆者の世代では悪いことをした青少年が警察に引っ張られることを意味した。「導きを行なう」は学校教育の補佐を本来意味しているが、警察の補佐でもあるとも言える。日本全国の自治会に同じ組織があるのかどうか知らない。児童や数が100名以上の小学校ではある気がするが、当然あるべきと思っていたPTAも今は加入しない人がいて、自治会の存続は危うくなる一方だ。地元の学区50周年記念では全児童に特別にデザインして発注した男女兼用の緑と青を基調とした野球帽が配布された。それを報告する会合で聞いたことには、PTAに加入しない世帯にも配るうえ、2,3年後の児童の分まで余分に作ったとのことだ。PTAへの未加入を認める時代で、そういう世帯は共働きなど、それなりの事情があるとして、その家の児童がいじめられないようにとの配慮だろう。しかしPTA会費を支払っていない世帯にも同じように記念品を配布するのは不平等という意見もあるかもしれない。50周年記念事業のための予算は自治会加入世帯から毎年6000円を徴収して集めた資金から出たものだ。加入世帯が減少の一途ではいずれ自治連合会の毎年の事業が実施出来なくなる。さて、アウトドアフェスタは少年補導委員が考案したゲームを12種類順番に5,6人ずつやらせてその点数の合計によって景品を配るもので、少年補導委員が2,3人ずつ各ゲームの採点役となった。毎年各自治会から少年補導委員は2名選ばねばならず、筆者は今年引き受けた。わが自治会では筆者はより高齢の動きにくい自治会員から頼まれて引き受けることがあって、4,5年に一度は少年補導委員になっている。一方、長年固定した委員が10数人いて、その他特別の補佐委員が数名、それに筆者のように毎年変わる委員が20名ほどいる。全員が毎月の夜回りなどの全行事に出席することはなく、夜回りは半数以下だ。その参加率に鑑みて少年補導委員の多めの確保が考えられている。さて、アウトドアフェスタは50周年記念のお祭りとは違って少年補導委員のみが実施したが、同じような顔ぶれが揃った校庭での行事で、児童らとの触れ合いを楽しみ、そこには「補導」のイメージは皆無だ。また少年補導委員たちの懇親の場と思えば、1日つぶれてもまあいいかと。つまり児童を出汁に大人が遊んでいると思わねばやっていられない。