「
暇過ぎて 散歩し過ぎて 飽き過ぎて また暇過ぎて 自転車に乗り」、「自転車で 遠出し過ぎて 疲れ過ぎ 電車で帰り 早く着き過ぎ」、「早過ぎて 誰もおらずに 待ち過ぎて 場所の間違い 気づき遅過ぎ」、「過ぎ過ぎて いじめたことを 忘れ過ぎ 恨み買い過ぎ 刺され過ぎ過ぎ」
今日の最初の写真は先月26日の撮影だが、8月か9月のどちらであったか、阪急嵐山駅西側の駐輪場よりわずかに南方の細い道路の向い側に貸し自転車が20台ほど停められる駐輪場が出来た。若い男性ふたりが1台用の白い駐輪用器具を各段ボールから取り出しながら大急ぎで並べて行く様子を目の当たりにした。それらの20台ほどの器具はコンクリートを敷かない地面にそのまま並べ、たぶん相互にボルトで締めただけで、また屋根もないので仮置き場の印象が強い。
嵐山駅の駐輪場については本ブログで連載的に3年まえの春から投稿したが、その月極と時間単位で貸している駐輪場がいっぱいになったので新たにその駐輪場の近くに20台分ほどを用意したのかと思っていると、今日の写真の手前に写るように、貸し自転車用の駐輪場であることを示す置き看板が現われた。これは阪急が経営するレンタサイクルで、嵐山駅でのその店舗は駅前広場が10年少し前に改造されるより前から駅前広場の北にあった。同店には従業員が数人いるが、売り上げは微々たるものだろう。それでも阪急は同店に固執し、広場のすぐ北部にホテル「花伝抄」が出来る時、同ホテルの玄関脇、つまり昔からの同じ場所にレンタサイクル店を改築したうえで取り込む形でホテルの設計がなされた。それはかなり無粋に見えるが、レンタサイクル店は昔から駅前すぐの理想的な場所にあったため、それを駅前の別の場所に移すことは難しかった。代替地として可能なのは道路向かいの林の中くらいなものだが、そこは手をつける気がなかったのだろう。それはともかく、貸し自転車はホテル1階の狭い同店に収納するだけでは近年の外国人観光客の急増には対処出来ず、改札口と直結する屋根下の変形倉庫にも収められているが、その倉庫の扉は観光シーズンには開けられ、今日の写真に写るのと同じ置き看板が、道行く人を邪魔しない場所ぎりぎりに置かれる。その倉庫から50メートルほど南に今日の写真の自転車置き場が造られた。今日の2枚目の写真がその全景で、その場所は6月か7月、いつの間にか道路際のフェンスが一部凹まされる形で改造されて出来たものだ。昔から駅西すぐの細い道路は阪急の所有とは知っていたが、その道路の西際の幅1メートル強のごく細い草地の使い道を模索し、自転車ならば並べることが出来ると思いついたのだろう。阪急がインバウンドの観光客を目当てにごくわずかな土地も金に換えることに熱心であることの表われで、今日の写真は見知らぬ人が静かな住宅地に侵入して来ていることの一端を象徴している。