「
施しの 人を知らずに 感謝する 返すものなく ただありがたき」、「月明り 窓に差し込み 照らす顔 緊張ほぐれ 年より若く」、「雨降れば 見えない月を 今夜撮る 一日違い 写真で不明」、「盃に 月を映して 酒を飲む 話し相手は 夜空の明かり」
数日前からネットで嵯峨にある古民家を改装した喫茶店が出すケーキが有名なケーキ店の商品であることが報じられている。丸太町通りより北の嵯峨地区には数年に一度くらいしか足を運ばず、その喫茶店がどこにあるのか知らなかったが、「嵐翆」という名前をネット検索すると落柿舎からわずかに東にあった。大山崎山荘美術館内の喫茶室で提供しているケーキは大阪の有名ホテルのもので、そのことを謳っている。つまり「嵐翆」がシャトレーゼの商品と言わずに客に出していることが不評を買っている。ケーキに興味がないのでシャトレーゼについて知らなかったが、家内にそのことを言うと一笑された。全国どこでもある店で、嵯峨にもあるとのことだが、安価らしい。「嵐翆」は嵯峨店で購入しているのだろう。近くて安ければ一石二鳥だ。嵯峨には個人経営の立派な店がまえのケーキ屋があるので、嵯峨を訪れる観光客に出すにはそうした店と契約して調達すればいいと思うが、「嵐翆」は安価にこだわったか。コーヒーとケーキのセットで1580円で、利益率は他の右京区の喫茶店よりもかなり高い気がする。それはさておき、落柿舎辺りの家には全く関心も知識もないが、「風風の湯」の常連のYさんはその地域に2年前までかなり大きな古民家を購入し、内部を改装したうえで転売するために抱えていた。改修に600万円かかったと聞いたが、コロナで思惑が外れ、結局当初よりかなり値下げして中国人に売却した。損したのか得したのか聞いていないが、たぶん前者だろう。それはいいとして、今日は「風風の湯」でYさんに会い、早速「嵐翆」の話をした。場所を伝えると、Yさんは喫茶店に改装する以前をよく知っていると言う。その近くに知り合いもあるのでいずれ事情を聞いて来ると言われた。またその場所では喫茶店などの営業は出来ない風致地区のはずで、なぜ営業許可が出たのか不思議とのことだ。ネットによれば海外で買いつけた家具など、4億円かけて改装したとある。ただし外観は以前のままで、それで営業禁止にはならないのではないかと筆者は言ったが、落柿舎付近まで外国人観光客が押し寄せていることに驚く。またそれを目当てに商売するために中国人が不動産を買い漁ることはコロナ以前から活発化していて、商魂逞しい。それは潤沢な資本があってのことだ。筆者が住む嵐山地区は半世紀前の建売住宅の売り家があちこちにあり、1,2億円あればそうした住宅をごそっと買い取って100坪ほどの土地を確保出来る。そうでなくても民泊があちこちに出来て、外国人観光客がディープな住宅地域を出入りしている。今日の最初の写真は昨夜、2枚目は今夜の満月。