「
入り人と 言われ傷つき また転居 狭き洛中よそ者住めず」、「金あれば こわいものなし よそ者も されどまともに 相手にされず」、「評判は 駄作ひとつで 定まれり これを知らぬは 凡人作家」、「アイドルの 名声続く 15分 誰でもなれて すぐに消え去り」

先週15日に駅前の林の中に大きな動きがあった。2,3台の車が出入りし、資材を運び込むと同時にその組み立て作業が始まった。今日の最初の写真は17日、2枚目は19日の撮影で、左手にダンプカーの荷台のような鉄の箱がある。これに何を入れてを運んで来たのか、あるいは運び出そうとしているのかはわからない。やはり資材置き場として利用するのかという思いはまだ拭えないが、最初の写真ではブルー・シートで覆われていた右手の大きな箱が2枚目の写真では合板を張った小屋に変化している。資材置き場になるのであれば、どこか別の工事現場の仮設事務所として使われるだろう。窓があるので、倉庫でないことは確かだ。床の下が鉄パイプで組まれていて、工事現場然としているのが気になる。その雰囲気を残したままになるのかは今のところわからないが、店舗として使うのであれば工事現場事務所の雰囲気では林がかわいそうだ。また嵐山の雰囲気には似合わないので、合板の上に周囲の環境に馴染む装飾を施すか、何かを印刷した壁紙のようなものは必要だ。しかし商売をする方は最低の経費で最大の利益を上げたい。この林は嵐山を訪れる観光客でも阪急嵐山駅を利用する人しか知らず、次の人出の多い紅葉の季節でも1日1万人は歩かない。またたいての空腹の人は駅前の日本一の売り上げを誇ると言われるコンビニのミニストップで臨時販売される弁当や飲料を買う。そういう情報を知ったので林の中にコンビニにはない商品を売ろうとするかもしれない。しかし紅葉狩りに渡月橋に向かって行く1日1万人の中の1パーセントがこの新しく出来るかもしれない店舗に興味を示し、何かを買うとしてわずか100人だ。それでは商売にならない。また大勢の人が阪急を利用して訪れる日は、紅葉の季節に合計で2週間あればいい。そういう見通しは充分立てての開店であるはずで、また筆者は何の関係もないので彼らの商売の心配をする必要はないが、本ブログを始めて以来、駅前の変化を見届け続けているのでその意味では気にしている。林の中に恒久的な建物となると建設費が数千万円はするから、それがペイ出来るかどうかはかなり問題で、簡単に建てて駄目ならすぐに元の状態に戻せる仮設の建物という考えを採るのは妥当なことだ。ただしその無粋さではハンバーガーやクレープなどを販売する地元のキッチンカーを日替わりで呼ぶ方がいいのではないか。何かを売る店が出来るとして、嵐山名物としてSNSで評判になり、阪急駅前までやって来る若者がどれだけいるかだ。それには価格が大いに関係もする。まあ工事がどう展開するか見守るしかない。

