「
低くせよ 塀も腰もと 店主言う 客の意識を 何より重視」、「ただでよい 場所の広きは 田舎でも 嵐山よし 交通便利」、「桜散り 次の機会は 紅葉か 人の多さを 当てにするなら」、「腰据えて 茶を飲まぬ客 増えた今 厚利多売の 商い探り」

花見客相手に開店すると思っていた阪急駅前の林の中、準備はわずかしか進まない。昨日整地工事があって、小型ユンボが来て空き地背後の斜面を削るなどして平らな土地がかなり広がった。写真のように白っぽい砂を一面に敷き、また一本のロープで仕切っているので、立ち入る人はいない。どういう建物が建つかは相変わらず情報がないが、店舗の範囲はおおよそわかるようになった。周囲の樹木はほとんど残されて自然環境の劣化は防がれたと言ってよい。飲食を提供する店が出来るとゴミの問題が生ずるが、その点は営業者がどうにかするだろう。この林のすぐ北の歩道沿いに刃物の形のような細長い公園があって、そこは上部に楓などの樹木が生い茂っているので小雨なら雨宿り出来るうえ、飲料の自販機が置いてあるので、待ち合わせや休憩に利用出来る。この林の中の整地部分はその公園の倍ほどの面積はあるが、言い換えれば倍ほどしかなく、自販機よりもましな何かしか提供出来ない気はする。しかしそれは建ってみないことにはわからない。小さな白い木造の喫茶店であれば若い女性に歓迎されると思うが、喫茶店にじっくり座ってくつろいでもらい過ぎるのは商売上考えもので、客の回転を早くせねばならない。そう言えば渡月小橋の畔、市バスのバス停近くに渡月亭が営業する平屋の喫茶店が出来たのに、コロナのために雇っていた人に辞めてもらい、コロナ後に戻ってもらおうと思ってもそれがかなわないと聞く。大女将と話したところ、改装して貸し会場にする予定があるとのことだが、そのままになっている。人手不足で営業に差し支えが出ている店が増えていると聞くが、専門の腕を持っている人を時間給で雇うことには無理があるだろう。誰でも出来る軽作業であればいいが、喫茶店はそういう部類の商売だろうか。それはさておき、今日の写真を見て気づいたが、いつの間にか林と歩道を遮るフェンスの高さが半分以下になっている。その工事は半日も要さないので、ユンボで整地した際についで行なったかもしれない。フェンスを低くすることは、店が出来た場合、客の意識の敷居を低くするためには必要だ。
去年12月30日の投稿に写真を載せたが、林の中に上水と下水を引く工事をした際に掘られた車道のアスファルトが新たに敷かれ、見栄えがよくなった。後はどういう店舗を建て、何を販売するかだが、スーパーの駐車場でよく見かけるキッチンカーで充分な気がする。ひょっとすれば日替わりでそういう車にここで営業させるかもしれない。だがそうとすれば上水と下水の管をつなぐ必要はない。ともかく、営業は梅雨と真夏を越してたぶん秋からだろう。