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●阪急嵐山駅前の林の中にあった無断駐輪場
れなりに 整いつつも 荒れ目立つ 裏の小径の 自転車置き場」、「使われぬ 林の中の 空き地には 自転車増えて 駅を利用し」、「野良猫の 歩む小径の 閉鎖後は 自転車置けず 困る人あり」、「京都では 無断駐輪 即撤去 世知辛き世と そっと呟き」
●阪急嵐山駅前の林の中にあった無断駐輪場_d0053294_11580005.jpg
今日はちょうど2年前の6月20日に撮った写真を使う。投稿しようと思いつつそのままになっている写真はかなりある。投稿する気が進まなかったので没にしても惜しくないものがある一方、その後の経過を見てからいつか必ず投稿しようと思う場合もあって、今日は後者だ。さて、阪急嵐山駅は改札口は線路の進行方向の北側にしかない。渡月橋や嵯峨地区を目指すにはそこを出て眼前の広場を通り越した後、10年ほど前は車道と歩道が分離していなかった上り坂の道を北に向かって進む。途中の左手は阪急の土地に建ったホテル「花伝抄」だ。その北側に同じく阪急が土地を所有する大きな駐車場がある。右手も阪急の土地で、林が土手沿いの道までの50メートルほど続く。その中に芝生の空き地があり、以前は弁当を広げることが出来た。以前というのは2年前の夏で、その後フェンスで閉鎖されたからだ。土手道に上り切ってさらに北に下ると左手に「風風の湯」がある。その玄関前は石畳みの道で、それ越えて東は桜の古木が植わる林が広がっている。「風風の湯」もその桜の林も阪急の土地だ。「花伝抄」や「風風の湯」が営業を始めた10年ほど前、半分残った形のその桜の林もいずれ何かが建つのではないかとの噂があったが、現在そのままで相変わらず花見が出来る場所となっている。ただし10年ほど前のようにコンロ持参で焼肉をするなどの派手な花見は禁止されている。今日の本題に入ると、2年前の今頃に阪急嵐山駅横に駐輪場の工事が始まった。本ブログを始めた2010年に松尾駅に駐輪場が出来たので、次は嵐山駅かと誰もが思っていたが、なかなかその気配がなかった。松尾駅の駐輪場はわが自治連合会の会長らが積極的に動いて出来たものと聞いたが、自治連合会は学区地域の北半分についてはあまり関心がなく、嵐山駅に駐輪場を作ることには無関心であった。これは自治連合会の会長その他役員が、地域の南半分に居住していることに関係がある。学区は南北に2キロほどと細長く、ホテルや旅館のある、つまり渡月橋に近い北部と、サラリーマン世帯が主体の南部とでは、自治連合会の目配りに温度差がある。それはさておき、渡月橋の北部の嵯峨から阪急嵐山駅を利用して通勤通学する人は当然いて、自転車を使う場合がある。ところが駐輪場はなく、前述した林の中の細長い空き地に長年無断で停めていた。阪急としても使い道のない土地で、黙認していた。ただし盗難に遭っても責任は負わず、自転車は雨ざらしになる。その無断駐輪場が有料になる予想は松尾駅横に駐輪場が出来た頃から地元住民にはあった。
●阪急嵐山駅前の林の中にあった無断駐輪場_d0053294_11581692.jpg その林の中の駐輪場は、今日の写真が示すように阪急嵐山駅を下車して渡月橋に向かう人たちが歩く道に平行してひっそりとあった。最初の写真は駅前広場を過ぎてすぐの林の南口で、フェンスが途切れていて林の中に入ることが出来る。立て看板は放置自転車を撤去するので、それまでの間に所有者はどうにかしろとの告知だ。同様の看板は林の中にもあって、撤去までの期間は半年ほど余裕があったと思う。その期限までは駐輪してもよいということだが、自転車の半分ほどは大型ゴミにするしかないもので、阪急もそれを知って閉鎖を決め、同時に新たな駐輪場を設置する気になったのだろう。放置自転車が増えるとゴミも増え、そうなるとそこでたばこを吸う者が火事を引き起こす可能性も増す。林の東は植生があるとはいえ、民家が並んでいるので、雑然とした雰囲気のままではいずれ問題が生じる恐れがあった。それで阪急はこの林をフェンスで囲い尽くすことにした。最初の写真のフェンスが途切れている箇所は翌月には閉ざされた。そのことを察知したので撮影した写真で、今ではもう誰もこの眺めを目にすることは出来ない。この小径が面白いのは、北の土手に向かっての上り坂のその出口が2枚目の上の写真の左手奥に見えるように樹木で囲まれたトンネル状であることだ。獣道というほどでもないが、野良猫はよく歩いているだろう。2枚目の下の写真は上の写真の撮影場所から振り返って南を向いて撮った。自転車は3列に並べられ、全部で100台ほどはあったろう。この林の中は照明がないので、たとえば最終電車で嵐山駅に着いた人は、懐中電灯がなければ自分の自転車を探せず、またトンネル状の小径の坂を上って土手に出るまで林の陰に痴漢が潜んでいないかの恐怖に打ち勝つ必要があって、夜間に帰宅する若い女性は停める気がしなかったであろう。痴漢や強盗の事件が起これば無断駐輪場として放置していた阪急に責が及ばないとも限らない。松尾駅に駐輪場が出来た頃から次は嵐山駅をどうするかの協議が阪急の内部であったと想像する。それが10年も要したのは通勤通学客が松尾駅よりも圧倒的に少ないからだろう。結局嵐山駅には松尾駅と同様、駅の西側の阪急が所有する土地に駐輪場が出来たが、それは桜の古木などを撤去する必要があり、その分嵐山らしい風情は消えた。本ブログでは松尾駅の駐輪場建設の経過については2010年3月4日から2012年6月21日まで断続的に18回投稿している。嵐山駅は2年前の5月13日から去年3月16日まで同じく18回に分けて写真つきで投稿したが、松尾駅と嵐山駅との決定的な差は、前述のように後者は駅前に阪急所有の広大な土地が広がっていることで、自転車が無断で停められていた林は昔からほとんど同じ状態の手つかずであるのはいいとして、フェンスで囲まれたので芝生に入って弁当を広げることが出来なくなった。
●阪急嵐山駅前の林の中にあった無断駐輪場_d0053294_11584809.jpg 今日の3枚目の上の写真はさらに小径を北上してその出口が近づいたところで、下の写真は同じ撮影場所から南を振り返って撮った。上の写真の樹木で鬱蒼としたトンネルの雰囲気は筆者の知る限り、嵐山や嵯峨ではここにしかない。現在もそのままだが、トンネルの出口に高さ2メートルほどのフェンスが出来た。4枚目の写真はトンネルを過ぎてすぐ、視線を西に向けたもので、芝生の広がりの向こうに車が走る車道が見えている。「風風の湯」に行くのはその歩道を歩く。写真右手が上がり坂で、上がり切ったところで土手道と交差する。下の写真は土手道のすぐ手前から南を向いて撮った。赤いコーンが置かれるのは、小径から芝生のある地域に立ち入るなとのことで、この小径と観光客が時に弁当を広げる芝生がつながっていることを大っぴらにしたくないのだろう。筆者はこのコーンがなくても小径から芝生に入って行ったことはない。それはともかく、駅前広場の北端東端のフェンスの切れ目から始まる50メートルほどの小径は地元住民しか知らず、たまに歩いて静かな気分が味わえていたのに、今日の写真を撮って間もなく封鎖され、野良猫気分が味わえなくなった。封鎖理由のひとつにコロナが終わってインバウンドの観光客がまた増え始め、予想外のことが生じる危険性を思うからかもしれない。とすれば地元住民は外国人観光客の増加から何らかの恩恵を受けることはなく、逆に迷惑が増えるということになる。しかし自分の領域とばかりに土地をフェンスで囲うと、普通の感覚の人は立ち入らないが、悪事をする者ならば封鎖状態を逆手に利用するだろうから、得策とは一概に言えないだろう。駐輪場で出来ると自転車を奪われることはないが、停めるたびに100円かそれ以上の料金が必要で、それを支払うのがいやで勝手に別の空き地に停める人が出て来るだろう。また桜やその他の樹木でプラットフォームが隠れていたのが、駐輪場になると人の声がよく聞こえるようになり、都会然となる。それが開発というもので本ブログが断続的に投稿して来ているように、ここ10年は嵐山駅前は樹木が減る一方で代わりに利益を生むホテルや温泉、駐車場、駐輪場などが次々に出現して来た。この流れは観光立国を目指す限り、止まらない。阪急は空いている土地を利潤を生むように利用するはずで、いずれ林の中にも何かが建つのではないか。桜の古木が点在する空き地の西半分を潰して「風風の湯」が出来るとなった時、地元住民は建設反対を唱える理由はなく、せめて伐採するのと同じ数だけの桜を空き地の道路際に植えてほしいとこを意見し、それが受け入れられた。筆者はその温泉に通っているが、自然を壊して新たな施設が出来ればすぐに馴染むもので、百年後の阪急嵐山駅前は現在からは想像出来ない変貌を遂げているだろう。嵐山駅周辺は外資系の大型ホテルか東京資本の高級マンションだらけになっているはずだ。
●阪急嵐山駅前の林の中にあった無断駐輪場_d0053294_11591691.jpg


by uuuzen | 2023-06-20 23:59 | ●駅前の変化
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