「
晩節を 清く保つを 自戒しつ 晩の歩道で 屁のラッパ吹き」、「格好を かまうは大事 ハレの日は 背筋伸ばして 気分引き締め」、 「フランクと 呼ばれし男 石と化し ハロウィーンには 仮面になりて」、「お祭りが 終わって撮るは 勢揃い 登頂気分で 次の高みを」
昨日は11月には珍しい大雨が降り、出かけるのに少々億劫になったが、今年の「ザッパロウィン」の会場となった大宮高辻の交差点に四条大宮から歩いて行く途中で傘は必要がなくなった。雨であったせいか、地下の「夜想」に至る階段や地上に並ぶ客はまだ誰もいなかった。すぐにビルの地下の「夜想」の階段を降りると、名古屋からのバンドBWANAのメンバーが練習が終わったばかりで扉の外に出ていた。時計がないので正確な時刻はわからないが、たぶん4時10分ほど前だ。「夜想」の中に入ると、ザッパニモヲもリハーサルが終わったと言う。荷物を下ろし、顔を合わせる人と挨拶を交わし、手持ち無沙汰から階段の下から地上を見上げると、もう空は半分が青い斑模様になっていた。先月末、さあやさんから予約者が38名となったので一安心とのメールがあった。予約者は全員来るだろうが、当日行くかどうか迷っていた人は雨で諦めた場合もあるかもしれない。筆者は先月下旬以降、4,5人に声をかけた。相手のスマホで「夜想」を表示させると、その看板と地下への階段の写真を見て驚きの声と表情になった。穴倉と言ってよい場所ではどう処していいのか戸惑いが先に立つだろう。それにザッパの音楽は認知度は限られている。そう言えば今年の時代祭で馬に乗ってくれた若者の60代の父親が医者で、9月下旬に初めて言葉を交わした。「ザッパの名前はディープ・パープルの曲の歌詞で知っているだけですが、音楽通の友人との酒席ではそうした話で盛り上がります」「現代音楽では何がお勧めですか」「バルトークのピアノ協奏曲第3番が凄いですね」「ザッパはその曲を演奏しましたよ」「えっ!」「CDは何枚くらいお持ちですか」すると奥さんが申し訳なさそうな顔をして夫の答えを遮った。つまり筆者は夫の足元にも及ばないというのだ。2、3万枚は持っているかと想像するが、それならザッパを1枚くらい持っていてもいいのに、ディープ・パープルの方に関心があるでは話にならない。医者ならば音楽を聴く時間は筆者より圧倒的に少ない。筆者は半世紀以上、起きている間はほとんど音楽を聴いている。それはさておき、「夜想」前にほとんど最初に来た濁天さん(勝手にこう呼んでいる)に撮ってもらった写真を今日は使う。4500円だったか、とても小型のカメラで動画も撮影出来ると聞いた。ライヴ後の集合写真も彼の撮影で、早速送信してもらったのでトリミングして使う。写真のフランケンザッパの仮面男性とは去年夏に心斎橋のSTARLESSで会った。今回筆者は阿弥陀くじを作り、客全員に引かせたところ、彼に筆者の本が当たった。