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●「虫寄せの 香りを風に 載せて待つ 鶏頭の花 人知れず咲き」
力は 生きるためには 欠かせぬも 最低限の 条件ありて」、「こんな場所 嫌と言いつつ 仕方なく 暮らすことあり 花も人でも」、「なぜこんな ところに咲くや 大輪の 淡き花色 悲しみ含み」、「蓮花を 愛でる巨椋の 池の舟 蚊の襲来を 含み極楽」
●「虫寄せの 香りを風に 載せて待つ 鶏頭の花 人知れず咲き」_d0053294_17120023.jpg 今日の写真は昨日の写真を撮った直後の撮影で、一昨日筆者ひとりでスーパーに行く途中で撮った。一昨日の投稿の最後に書いたように、つい最近、新たな鶏冠鶏頭が咲く場所を見つけた。有栖川沿いのとある布団屋の角で、かなり日陰になっている。そういう場所であるのに立派な花が咲いていて、これが不思議だ。たぶん風遠しがよく、また今年の激しい暑さではそうした日陰であってもかなり暑く、生育にはいい環境なのだろう。ただし残念なことに、花咲くすぐそばに宅配便の看板やポリバケツが置かれ、眺めはよくない。その意味で昨日掲げた写真の鶏頭と違ってほとんど目に止まらないだろう。とはいえそのことは鶏頭にとってはどうでもよく、虫が来てくれればよい。さて、この新たな鶏頭はこれまで気づかなかった。めったにその布団屋の角の坂を下らないからで、何年も前から毎年咲いていたかもしれない。今年気づいたのは、昨日書いたように以前利用していた道では筆者でも自転車で降りなければならないほどに坂が急で、もう一本東の道を行けば坂がなだらかであることを家内が知ったからだ。ついでに書いておくと、今年はこれまでにない猛暑であるので歩いてではなく、自転車でスーパーに行くことにし、それで何年も前から知っている昨日の鶏頭の花の咲く家と、今日写真を使う布団屋の角の鶏頭を相次いで見ることになった。前者はよく目立ち、後者は全然そうではないとして、今年初めて後者に気づいたのは、その角を西に曲がってスーパーに向かうからで、曲がる際に坂を上り、その時に花に気づいた。昔からその道はごくたまに通り、その時は必ず坂を上って左すなわち東に行くので、道の西角にある布団屋の日陰に鶏頭が咲いていたとしても、筆者の進行方向に向ける首の角度からして気づきにくい。それで今年発見したのは、家内が一旦自転車を降りなければならないことを嫌がって一本東側の道を走ったことによる。そのように身近にあっても気づかないことはよくある。筆者のごくごく狭い世界でも鶏頭の花咲く場所が二三あり、別の花もそうであろうから、何事も同じと言ってよい。つまり狭いなりに注意を払えば珍しい存在に気づく。その楽しさは貧乏金持ちは関係がない。小さな何気ないものに興味を覚え、そのことに親しむことが人生の喜びではないか。そうした小さな何かをいとおしく思わない人は大きな愛にも無縁だろう。それに大きな愛とは何か。神が与える愛も結局のところ個々の命に対してであって、個々の命はそれに応えて生の謳歌を示すことだ。そのひとつがたとえば鶏頭の花が咲くことで、そのことに寄せる筆者の思いもそうではないか。
●「虫寄せの 香りを風に 載せて待つ 鶏頭の花 人知れず咲き」_d0053294_17123030.jpg 今年初めて気づいたこの鶏頭の咲く場所はかなり日陰になっている。それで今日の写真は明度を高く加工した。最初の写真は撮影時に背景がどうなるかを考えて撮り、そしてトリミングでさらにその思いのとおりにした。赤い背景は前述のように看板だ。それらの文字が見えないように、そして写真の背景として面白い構図になることを考えた。中央に写る鶏冠鶏頭は堂々としていて、これほどの背丈のものをわが家で育てたいのにまだそうなった試しがない。この鶏冠鶏頭は一本の茎の先端に扇状の花を咲かせ、そのすぐ下に襞のない細長い穂が10数本取り巻く。ということはこれら穂状の花がよく育つとその頂部に襞を発生させると考えてよい。では単なる細長い穂では未発達かと言えば、そういう品種もあるのかもしれない。今日の2,3枚目の写真は背丈が20センチから30センチほどの他の花で、これらは中央の大きな鶏冠鶏頭に生育を阻まれてそれくらいにしか育たなかったものとみなしていいだろうが、では中央のひとつの鶏冠鶏頭は環境がもっとよければ久留米鶏頭になったかたと言えば、そうではないだろう。この辺りのことがどの本に詳しく書かれているのか知らず、もどかしい。それに昨日書いた嵐電の駅のすぐ近くに毎年咲く鶏頭は、鶏冠鶏頭ではあるが、襞はどれもひとつかふたつ程度で、今日の2,3枚目の写真のような細長い花穂のものはひとつもない。これは背丈が数十センチでも花穂の先端が尖って全く襞を造らないものもあればそうでないものもあって、また襞とは何かという疑問を思い起こさせる。しかしいずれにしても花穂の先端を除く下部に小さな花が密集し、そこに種子が出来る。今日の3枚目の写真は面白い。背後の水色のバケツが無粋なので撮影しないでおこうかと思いながら、写真の左右に並ぶ三つの株のうち、右のものは細長い花穂に混じって1本だけ扇状の花があって、しかもしれがこちら側にくたっと折れている。最初の写真の花は堂々たる均衡を保っていて、これは鶏頭自身もまだそうあらねばならないという覚悟があってのことだろう。筆者が花に目を留めてその全体像を描きたいと思うのは、その均衡を保っている緊張感だ。言い換えれば真面目、必死にこの鶏頭の花は直立している。それは見事で、真に美しい。そういう花を落書き同然の気軽さで描いて名画が生まれ得るはずがない。話を戻して、3枚目の右端の花株は小さな扇状をひとつ咲かせ、それが早くも垂れている。「くたびれて首垂れた」は筆者が家内によく言う言葉だが、その言葉どおりにこの花穂はもう役目を終えたとばかりに元気がない。だが花株全体としては他の花穂はまだ直立している。近いうちに今日の最初の写真中央の鶏頭から種子をこっそりいただこうと思っている。布団屋の角で、布団屋の中は見えないから中からも見えない。「タネ盗み おいと呼ばれて 走り去る いいじゃないかと 中村くんは」
●「虫寄せの 香りを風に 載せて待つ 鶏頭の花 人知れず咲き」_d0053294_17130002.jpg

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by uuuzen | 2024-09-09 23:59 | ●新・嵐山だより
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