「
記録する 像と言葉の ブログとは 漫画に近き 表現かもと」、「あれこれと 帽子のひさし 曲げ遊び ドイツの軍の ヘルメットよき」、「遠目にも わかるようにと オレンジの 帽子被って 人混みを行く」、「色褪せの 綿の帽子の オレンジを 秋深まれば 濃く染め直し」
日差しが強くなる5月には外出の際は帽子とサングラスを欠かさない。前者は後者に比べてたくさん所有しているが、スーパーに行くなど、地元では綿の安価なものがもっぱらで、またどういうわけか好みのものが固定して来て同じものを何年も被る。サングラスもそうだ。今日の写真は5月18日に撮ったが、サングラスは息子が生まれた頃に梅津の眼鏡屋で買った黒いフレームのレイバンで、レンズはティア・ドロップ型と呼ばれ、マッカーサー元帥が使用したことで日本では有名だ。片方のガラス・レンズにボシュロムの刻印があってレイバンがイタリアで生産されている今のものと違って古きアメリカの特徴がある。同じタイプのものを3個所有し、最初に買ったものはフレームが金色で、砂利道で落として片方のレンズを割ってしまった。梅津の眼鏡屋に持ち込むと、補修するより新品を買ったほうがいいと言われ、同じ形の黒フレームのものを買ったが、10年ほど前、何かの拍子に片方のつるを折ってしまった。つまり2個とも使えなくなった。それで金フレームの片方のつるを外して黒フレームに取りつけ、今に至っている。つまり左右のつるの色が違うが、それもいいかと思って街に出る時にも使っている。もう1個はバザーで買った新品の金フレームのボシュロムで、半世紀ほど前はかなり売れ、筆者世代のサングラスはほとんどその形で、大阪西成にいる年配者も使用している。その後ほかの形のレイバンをあれこれと買い、結局最初のティア・ドロップに落ち着いている。その理由はレンズが大きく、フレームの曲げが容易で、顔にぴったりと密着させられ、外光がほとんど入らないからだ。今日の写真の帽子はここ5,6年は被っていると思う。何度も洗って当初の濃いオレンジ色が大分褪せてしまった。オレンジ色の帽子はあまり誰も被っておらず、家内と出かけた際、家内が遠目に筆者を見つけるのに便利だ。春先は同じ色の薄手のコートを着るので、なおさら目立って家内は筆者を見失うことはないと言う。2,3年前に綿を染める染料で元の濃いオレンジに染め直したが、充分炊いたものの蒸しが出来ないのですぐに色落ちした。最近この帽子の庇をどのような形にして被れば面白いかを試行錯誤し、写真のように昔のドイツ軍兵士のヘルメット型に落ち着いた。しかし特徴的であるのはいいが、左右の視野が狭くなり、自転車に乗る時はいささか危ない。首を左右に回さなくてもよい庇の形が好ましく、それでどうしたものかとまた考え直している。安物の普段用の帽子の被り方にもこだわるのは遊びだ。そこから何か面白いことを見つける。
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