「
ビリケンの 足の裏掻き 笑ってと 笑顔で言えば ご利益多し」、「雑草を 刈る人残す カンナ花 今を盛りと 日天の下」、「よく知らぬ カンナの花の 形でも 遠目にわかり 間違いはなし」、「カンナ咲き 眠気誘うや 昼下がり レノンの歌う アンナ浮かびし」
今日の2枚の写真は昨日撮った。ちょうど1か月前にわが家の近くの古い木造家屋の取り壊し工事が終わった。その敷地内に大きな枝垂れ桜があって、去年秋、業者が枝をかなり剪定したが、今年の春に例年どおり多くの花を咲かせた。しかし全体に灰色じみて元気がなかった。その開花が終わって4月下旬に家屋は取り壊しのためにシートで覆われ、少しずつ解体が進み、もちろん枝垂れ桜を初め、植木はみな伐採された。その工事に関しては別に書く機会があるかもしれない。暇な筆者はしばしば現場を観察し、ユンボを運転する若者と知り合いになっていろいろ話をしたからだ。それはさておき、敷地は細長い三角形で、その尖った先にカンナがあって、長年の間に増殖した。敷地を更地にする工事であるので、隣接する阪急が所有する土地に生えている分はそのままにしておくが、敷地内のカンナは全部根こそぎされることになった。筆者はその工事が行なわれる前日の夕刻にスコップで根を掘り、宿根を確保した。最初は小さなものを隣家に裏庭に移植し、2,3日経ってその3倍ほどの大きさのものを岩陰から苦心して掘り起こし、当日の夕方に裏庭の別の場所に植えた。もちろんどちらも地面を深く掘って大きな石は取り除き、油粕を混ぜて掘った土を埋め戻した。うまく根付き、またついていた蕾は開花すると思うが、本格的な花は来年に期待し、今年は開花しても写生せず、写真も撮らない。ともかく、ユンボで根こそぎされてゴミになる直前に助け、いいことをした気分だ。今日の最初の写真は更地になった様子で、カンナが咲く土地は阪急所有だ。工事中にその土地の雑草を刈り取るボランティアらしき高齢者と話をしたが、カンナはさすがに雑草とはみなされず、そのままにされた。家屋の取り壊しがちょうどカンナの花の咲く季節であったからよかった。そうでなければ葉は全部刈られたであろうが、そうなっても根が残っているのでまた生えて来るはずだ。このY字路の先端にカンナの花が咲く様子は目印にもなってよい。昨日はこの写真を撮ってすぐに家内で出かけた。初めて市バス地下鉄1日乗車券をバスの中で買い、堂本印象美術館から相国寺の承天閣美術館へと回った。2枚目の写真は相国寺周辺の民家で見かけた園芸種のカンナで、小振りの花もなかなかよい。同じ形の黄色の品種を先日家内と
吹田市内を歩いた時に見かけた。隣家の裏庭に移植したカンナは数年経てば人の背丈ほどになって林立するかもしれない。そう思って最も日当たりがよさそうな場所に移植したが、冬の寒さが心配だ。筆者は犬猫を飼わないので、せめて捨てられる運命にある植物は手助けしたい。
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