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●「評判の ビャンビャン麺の 味よりも 剪紙細工の ビャンの字怪奇」
国の ジャージャー麺の 黒い味噌 イカ墨加え 黒き真夜中」、「麺類は うどんかそばの 高齢者 凝ったラーメン 見れば胸やけ」、「即席の ラーメン食べる ひとり寝の 狭き部屋見る 三日月の顔」、「チャルメラの テープ声聞き 走り出る 今日は夜勤の 独身女性」
●「評判の ビャンビャン麺の 味よりも 剪紙細工の ビャンの字怪奇」_b0419387_18084913.jpg
レザニモヲのさあやさんがビャンビャン麺を食べたことをツイッターに投稿したのは半年ほど前だったか。その後彼女に会ってどこで買ったのかを尋ねると、ネットでとのことで、今はネットで何でも買えるようだ。筆者はCDと本以外は買ったことがなく、食料品はスーパーを利用する。それはさておき、冷凍のビャンビャン麺なら大型スーパーか、珍しい品揃えにこだわった店には置いておいるかもしれず、その後そうした店を見かけるたびに冷凍食品コーナーを探した。ところが筆者の根気がないのか、実際に売られていないのか、見つけられない。一方、近鉄学園前駅近くのビルに入っている中華料理店がビャンビャン麺で有名なことが何年か前にTVで紹介され、その後人気が高まったようで、同店が最近またTV画面に登場した。奈良にはここ3年ほどは訪れておらず、学園前に用事はないが、大和文華館に久しぶりに訪れるついでに立ち寄ればいいと考えた。ネットで調べるとちょうど10月末日は無料観覧日で、企画展は面白そうなので家内と出かけることにした。梅田から環状線で鶴橋に出てそこから奈良まで行かずに学園前駅で降りた。まず大和文化館に行き、展覧会を見た後、駅に戻って目当ての店を探した。それはすぐにわかった。入店前に撮ったのが今日の最初の写真で、TVで紹介されたのと同じ角度だ。店内は客が数人いて、みんなビャンビャン麺を食べているか、注文する。もちろん筆者らもそうで、料理が出て来るまでの間に店の壁やテーブルの表面の飾りを撮ったのが2,3枚目の写真だ。目を引くのは中国人が経営するどの中華料理店でも馴染みの赤い紙を使った切り紙細工で、これは専門に作る職人がいると思うが、細工は日本の一般的な切り紙とは違ってレース編みのように精緻だ。中央に「福」の文字を配したテーブル上のものは同じ図案のものが量産されていれば機械で型抜きしているだろう。もちろん手作りが本流で、鋏か小刀のいずれを使うが、鋏ではあまりに細かい模様は無理だろう。小刀であれば紙を数枚重ねて一度に切ることが出来るし、そういう職人技は日本の型友禅ではごく普通であった。紙が薄ければ10枚ほど重ねて切り、そうすれば1枚当たりの商品価格は下げられる。日本でも切り絵作家がたくさんいて、細かい技術を披露しているが、筆者が面白いと思う作品はない。筆者の左右対称の切り絵はごく些細なもので誰でも即座に模倣出来る。それで同じ様式でどんどん作ってほしいが、筆者の目に届かないだけなのか、左右対称の図柄の面白味と可能性を探ろうとする切り絵作家はいない。
●「評判の ビャンビャン麺の 味よりも 剪紙細工の ビャンの字怪奇」_b0419387_18090823.jpg ビャンビャン麺は町中の中華料理店のメニューにはない。それはなぜか。極太幅の平たい麺を作るのが面倒かと言えば、京都の北野天満宮南方のうどん屋では昔同じ形状のうどんを2,3本使ったメニューがあった。麺を手作りする店であれば、極太は却って裁断する手間が大いに省けていいのではないか。ただしそうなれば出汁の味がより問題となる。麺の味がよければそうでもないだろうが、細いうどんに慣れた普通の人には幅3、4センチもある麺ではゴツゴツした味に感じるであろうし、それを和らげるために出汁も凝ったものにしたほうがよい。ビャンビャン麺はそのことを思って考え出されたものに思える。この料理が日本の中華料理店に広がらないのは、こう言えば身も蓋もないが、あまりおいしくないからだ。あるいは日本人向きではない。筆者は期待せずに出かけ、そのとおりの結果にむしろ満足した。さあやさんはあまりの辛さにお腹をこわしたと書いていたが、辛さはさまざまで、この店のものは山椒の味が強かった。唐辛子の量はまあまあで、辛い料理を好む人なら物足りないだろう。辛いだけではつまらず、独特の風味がなければならない。この店のビャンビャン麺はそれを狙ってはいるが、想像どおりの味で、特筆する個性はない。となれば同じ麺を使って味付けにこだわり、ヒット商品に出来る可能性はかなりあって、自前で麺を作る店ならばメニュー加えるべきだろう。それがそうなっていないのは、ラーメン文化が花盛りであるためと思う。つまり日本ではうどんのようにスープに浸る麺が好まれ、ビャンビャン麺のようにスープのないものであれば、スパゲッティがいいと思う人が多いのではないか。スープのないこってりした麺料理は韓国ではTVドラマで馴染みのジャージャー麺がある。それも味噌の味が勝負で、食べたことのない人でも想像しやすい。ほかの店では食べられない独特のメニューのビャンビャン麺は、味よりもそのあまりに複雑な「ビャン」の漢字で有名になっている状態で、学園前のこの店にしてもTVやSNSの紹介によって、仮に日本中から一度だけ来てもらっても、1日百人に供するとして100万日要するから店がつぶれることはない。店内にはその異様な漢字の説明書きと2点の剪紙が額入りで飾られていた。これは店主が中国に依頼して作ってもらったのだろうが、剪紙は伝統的なものながら、さすがに見事だ。それと同じ程度におそらくビャンビャン麺の味も凝っているのだろうが、何度も食さない限りはわからないものかもしれない。家内は麺が大好きで、うどんやそばをスーパーでよく買う。筆者はさほどでもなく、またそばよりもうどんが断然よい。それにラーメン・ファンでは全くなく、85Mさんが「あれは人間の食べるもんと違う」という意見に賛成だ。世界中の料理が望めば食べられる時代になったとはいえ、食べ慣れたものがいい。
●「評判の ビャンビャン麺の 味よりも 剪紙細工の ビャンの字怪奇」_b0419387_18092433.jpg

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by uuuzen | 2023-11-02 23:59 | ●新・嵐山だより
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