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👽💚🐸🐛🍀📗🤢😱11月2日(土)、京都大宮高辻Live & Salon『夜想』にて👻👻『ザッパロウィン24』午後4時15分開場、5時開演。前売り3500円👽筆者の語りあり。

●「日々吾の ヒビ割れ深し 不可視なり 劣化言われて 烈火の巌」
上の 川とされしや 最上川 以上のなきは 以上 異常のなきや」、「干からびの 田んぼ見た子の 指摘する 爺の茶碗の かいらぎ模様」、「パリパリの ひび割れ状の パリの街 セーヌの川は 潤し足らず」、「壺の水 流す乙女を 描く絵は 生まれ暗示し 流産もあり」
●「日々吾の ヒビ割れ深し 不可視なり 劣化言われて 烈火の巌」_b0419387_18441656.jpg
いい呼び名ではないが、筆者が注目し始めたものはその後間もなくこの世から消えることがしばしばあって、家内は筆者のことを「破壊神」と呼ぶ。たとえば街中で鉢植えの薔薇の花が家の間の隙間で忘れ去られたように咲いているのを見ると、美しいのに哀れを誘うその様子が、夢に出て来るほどに気になる。ところが数週間後にその場所に行くと、鉢は片付けられていて、そこに薔薇の花があったことがにわかに思い出せない。その薔薇は雨ざらしの状態で手入れされずに勝手に咲き、花が終わった後、どちらかの家の人が処分したのだ。鉢は割れていたし、世話を続けるのが面倒で、鉢もろともゴミに出されたはずだ。家屋の場合も同様だ。老夫婦が暮らしていてそのふたりの姿をちらりと見て妙に気になっていると、次にその家の前を歩いた時は更地になっている。そうした筆者の着目と対象の喪失は、この世とおさらばして行く存在が発するオーラを筆者が感じ取っているからだと思うが、それは特別な能力ではなく、誰でも持ち合わせていて、ただ意識するかしないかだ。霊感のある人はそのかすかな意識を捉えて拡大し、意味づけをして他者にしたり顔で言う。それはほとんどは自信過剰ゆえの口からの出任せだが、誰でもわずかにそういう霊感的能力を持っているので、他者がそれをおおげさに発言すれば同意しやすい。それはともかく、筆者の場合、消えて行く存在に前もって愛着を覚え、後になって筆者がその愛着を抱いた存在の最期を見届けたような形になることがよくあるので、家内はそのたびに驚く。だが愛着を覚え始めたものがその後この世から消えることを期待しているのでは全くない。霊感的能力があるとして、それを悪用する気はないのであって、ただ筆者は注目した何かがその後間もなくはかなく消えてしまうことの多さに対して、自分と同類の運命のようなものを見ているのかもしれない。簡単に言えば同類間の共鳴だ。そのことがかなりの割合で正しいとすれば、筆者は関心を抱き始めたものをこのブログであまり紹介しないほうがいいかもしれず、人間であれば迷惑と思うだろう。物であればその「白鳥の歌」を筆者がわずかながらも記したことになって、霊感の能力がどうのという問題はさておき、滅び行くものを敏感に感じ取り、哀惜の思いを抱いたことの個人的すなわち筆者のみが知っていることの記録となる。しかしそれはかなり大げさな考え方だ。滅び去る直前にあるものは先の薔薇の花しても誰もが感じることであって、それがなくなっても「ああ、やっぱりなあ」と一瞬思い、存在したことを忘れる。筆者はその点がいささか違うだけだろう。
●「日々吾の ヒビ割れ深し 不可視なり 劣化言われて 烈火の巌」_b0419387_18471614.jpg 今日の最初の写真は去年秋に三条通り沿い北側の太秦で撮った。グーグルのストリート・ヴューですぐにわかるはずだが、この小さなビルの2階の看板文字の劣化があまりに凄まじく、またそのひび割れ状態が文様的に面白いので目を留めた。人間が作り上げたものに対する自然が作用を及ぼす造形で、人と自然の共同作業としての一種の芸術だ。同じひび割れはめったにない気がしたので写真を撮ったのであって、次に書くことは今思ったことだ。これほどの劣化を放置することは会社がよほど儲かっていないことを暗に示している。となれば倒産か自主的廃業は間近なはずだ。その予想どおり、最近家内と同じ道を歩いた時、この看板が目に入らなかった。筆者は戸惑った。あの目立つ劣化表示が消え去り、建物がどこにあったのかもわからない。一か所更地が出来ていたのでそこにあったのだろうが、道行く人はほとんど誰もそこに以前あった建物が想像出来ない。一方、筆者はその文字看板シールの最終段階が発するオーラに惹かれ、それを見届けて写真に記録した。それは「破壊神」ではなく、「破壊見届け神」と言うのが正しい。さて、2枚目は今月上旬、わが家の近くで見かけた。近くとはいえ、その道はめったに歩かない。文字はすっかり消え去り、何の用も果たしていないが、塗装のひび割れは現代絵画のように美しく、人間はこれと同じものを創造出来ない。そう考えれば、キャンバスに同じ塗料を塗り、数年雨ざらしにして同じひび割れを作って作品と称すればいいが、それに似た作品はとっくの昔に誰かがやっている。3枚目はわが家の近くで昔はガソリン・スタンドであった建物のブロック塀だ。樹脂系のペンキが何度か塗られ、それが風化して剥がれて来ているが、すっかり落ちるのは何十年経っても無理で、その前にこの塀は撮り壊れる。2枚目は3枚目よりも美しいひび割れだが、どちらも「破壊神」として着目したのではない。そのため、間もなく消え去ることはないはずで、ただ薄汚れたものとして誰からも着目されずにそのまま同じ場所に存在するだろう。これも今思ったが、2枚目は議員が自分の肖像写真入りのポスターを貼るための樹脂系の板のはずで、選挙が近づかなくても、新しいポスターがその板を所有する支援者宅に届られると、すぐにそれが貼られるに違いない。支持台の板のひび割れ模様はまだきれいであるのに、その上に貼られる人物の顔といったら! そうしたポスターはまず褪色し、赤や黄色が消えて青だけになるが、その頃には紙も劣化して風雨で自然に剥がれ落ちて自己破壊する。本人もそのうち引退するか死ぬかするが、次の似た者たちは永遠に背後に控え続け、街中の目立つ記号的顔の絶対的地位を確保している。この日本特有の議員のポスター看板ほど芸術から遠いものはないが、風刺芸術としての有名な写真作品はある。
●「日々吾の ヒビ割れ深し 不可視なり 劣化言われて 烈火の巌」_b0419387_18473317.jpg

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by uuuzen | 2024-07-19 23:59 | ●新・嵐山だより
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