「
サービスは 温和な人に 施され カスハラ客は カスの扱い」、「迷惑を 傍にかけぬと 気づきつつ 知らぬ間に 怒りを買いし」、「大げさに 謝り去れば 角立たず みんな侍 刃物ありしや」、「公共は 心通うや 交響と みんな思えば 好況続き」
5か月前のこと、市バスの中で20代と50代の男が短い大声の言葉の応酬に続いて殴り合いを始めた。筆者は3メートルほど後方にいた。周囲の女性客から悲鳴が上がり、運転手が注意しない間に喧嘩は収まったが、若者が先に手を出しことにやり切れない思いがした。バスの車中でも殺伐としていて、運転手もつくづくしんどい仕事だ。その若者は普段からいらいらしているのだろう。満足の行く仕事に就いていないなど、経済的に恵まれていないことは一目瞭然であった。85Mさんはそういう若者が日本に多くなったことに国の行く末を憂いている。貧富の差は開くばかりで、TVでは勝ち組が大きな顔で人生の成功を謳歌している。そんな世の中になれば、恵まれない若者は金を貯め込む高齢者から奪おうとするのは自明の理だ。嵯峨のFさんはアホな高齢者が詐欺に遭うことを、以前はかいわそうだと思っていたが最近は何とも思わないと言う。それほど同類の事件が多発するからというより、ネットを通じてころりと騙されることが理解出来ないからだが、筆者はそれに対して口をつぐむ。Fさんはパソコンもスマホも持たず、ネットに関して知識がない。詐欺を働く者は巧妙に手口を時代に応じて更新していて、Fさんもスマホを持てば詐欺に遭う可能性が出て来る。そのことをやんわりとFさんに言っても、「自分は絶対に騙されない」と断言する。それが危ないと言い返しても、信じない人には何を言っても無駄だ。話は変わる。「風風の湯」のサウナは水や湯をかけてはならない。最近その注意書きがサウナ室の扉に大きく掲げられるようになった。6月下旬、4,5日ほどサウナが壊れて料金が500円引きになった。サウナを楽しみにしている常連はそれでもやって来ない。壊れた理由は誰かが熱を発する部分に桶いっぱいの水をかけたからであろう。以前も同様のことがあった。筆者はそういう行為をしかける一見客を見れば必ず注意するが、不審な顔をされることがある。水をかければサウナが壊れて1週間ほど使えなくなり、また弁償させられる可能性があると言うと、すんなり引き下がる。筆者は目立つ注意書きの必要性を以前からフロントに言っていて、それがようやく用意されたはいいが、ほとんどの客は見ない。それで筆者の知らない間に誰かがまた水をかけ、蒸気が一斉に上がるのを喜ぶ。常連客は一見客に対して注意などの従業員的行為をしばしばしているので、もっとサービスがあっていいとぼやき合っているが、常連もフロントも人さまざまだ。それで以心伝心という言葉があるように、好感を持たれるように振舞うのが得で、とにかく相手を見下げないことだ。筆者はそうしている。
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