「日中は 日本中国 友好し 夜中最中と 月餅戦」、「たっぷりと 昼間汗かき 夜サウナ 体は水を 通す管なり」、「常識が 通用せぬか エイリアン あり得んことの 非情痛痒」、「干し小梅 ひとつ頬張る 夏の午後 塩分補給 援軍補強」 コロナ禍の前、「風風の湯」に中国人観光客が大勢押し寄せ、８人入ればいっぱいのサウナ室にその倍近くのぎゅうぎゅう詰めになったこともあった。８５Ｍさんはその様子に笑顔でこう言った。「彼らのおかげでここが営業閉鎖に追い込まれへん。ありがたいことや。」嵯峨のＦさんはそれに対して陰でこう言った。「ここがどんだけ暇やっても閉鎖は絶対にない。花伝抄が儲かっているからな。」どちらも正しいのだろうが、「風風の湯」本体で赤字続きでは営業努力が足りないと上層部から言われるだろう。コロナが一段落し、中国人観光客はやって来なくなったとはいえ、その他国籍不明の外国人がいつも日本人客より多い状態で、コロナ前の盛況に戻りつつある。そうなるとまた問題が出て来る。その代表が外国人観光客がみな大型の手荷物を持って京都の市バスを利用することだ。車内が狭くなって乗れない人が続出していることがＴＶでも報道されるが、市民は文句を言いたくなるだろう。今月２日のことだが、「風風の湯」で筆者と同時にフロントの前に立った中国系らしき男性ふたりがいて、脱衣場にもほぼ同時に入った。ふたりとも半袖のＴシャツに短パン姿で、１８０センチ以上の背の高さだ。筆者はいつもの自分の順序立てた行動にしたがって浴室に入ってまず軽く体を洗ったが、彼らは何と同じ着衣のままで露天風呂に直行し、そのまま湯に入った。４，５人の日本人客が遠巻きに見ぬふりをし、ふたりは笑顔で話しながら１０分ほどそのまま浸かっていた。筆者は頭に来た。いくらマナーを知らない外国人とはいえ、周囲は全員素っ裸で、その状態で湯舟に浸かるマナーは知識としてあるはずだ。しかしふたりのいかつさを見れば、注意することを躊躇して普通かもしれない。第一、言葉が通じないと考える。そこで筆者はサウナ室に行き、その窓から彼らを凝視していた。５，６分経って水風呂に入ろうとした時、ちょうど彼らも水風呂に向かってやって来たので、行く手を塞いで英語ではっきりと注意してやった。ザッパに「踊る時は服を脱いで」と題する曲がある。その題名を少し変えればよい。もちろんほかにも言葉を足した。ふたりは黙って筆者を見下ろしながら、わずかに頷いた。そして水風呂に入らずにそのまま脱衣場に行き、全身をほとんど乾かさずにそのまま出て行った。そのことを家内に話すと、水着を着たまま入る女性がたまにいて、フロントに電話して注意しに来てもらうと言った。水着はまだ理解出来るが、街歩きの恰好つまり汗まみれのまま湯舟にドボンはありえんのじゃ！ エイリアンの観光客もさまざまだが、明らかにマナー違反を知って日本の施設を馬鹿にするのがいる。

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