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●飛び出しボーヤ、その86
の 自慢の兄は 賢くて 金儲けずに 今アホと呼び」、「堂々と 紹介出来る 人と聞き 会えばがっかり 無知の成金」、「示したき ことはひとつの 河原温 描いた日付 意味の有無問う」、「飛び出すは 互いの命 果てる時 無事を味わい 同床の異夢」●飛び出しボーヤ、その86_b0419387_22565874.jpg このブログで取り上げる「飛び出しボーヤ」は走る子どもの形にくり抜いた板の看板だけではなく、今日の写真のように電柱に巻く注意喚起のものも含めている。人の形にくり抜いたものはその設置場所が車の通行の邪魔になる、あるいはその気分を起こさせる場合がある。もっとも筆者は車に乗らないので実態はわからないが、歩いてそのように感じることは車の運転手にしても同じだろう。以前書いたことがあるが、車社会になって歩道と車道を分けているとはいえ、同じ細長い平面を歩行者や自転車、車がともに利用するのはとても野蛮なことだ。圧倒的に車は重量と速度の圧力があるし、ハンドルのわずかな匙加減で歩行者や自転車に乗る人を轢き殺す。そういう心理を起こさせることがそもそも野蛮と言いたいのだ。そのことを避けて考えられたのが高速道路で、人の歩行は許されない。しかし高速道路と一般道路は接続し、同じ車が速度は落とすものの、人や自転車を邪魔と思って走る。一方、人や自転車にすればそうした車が大いに邪魔で、そのことを思えば「飛び出しボーヤ」の看板は歩道内にあるとはいえ、運転手に邪魔なものに見える。またその心理を利用しての注意喚起だ。しかし歩行者がたとえば信号待ちの時、間近に「飛び出しボーヤ」を見て邪魔という気がすれば、その思いは微妙に運転手にも伝わるのではないか。そこで考えられたのが、電柱に巻き付ける市販の「飛び出しボーヤ」のシートで、男女の子どもの形にくり抜いたものがある。電柱も歩行者や運転手には邪魔だが、わざわざ設置される「飛び出しボーヤ」の看板よりは我慢出来る。そこで電柱巻きタイプは市販のもの以外にさまざまなものが作られる。それらは人の形にくり抜いたもの以上に効果があるのかどうか知らないが、歩行者にも運転手にも邪魔にならず、またそれなりに目立つので、筆者も気づいて撮影する。しかし人の形ではないので面白味はない。運転手がどきりとすることもなく、注意喚起の効果はあまりないことが想像される。ないよりはましという考えで、また美的効果にこだわる人が作るものではないだろう。今日の最初の写真は2年前の10月23日の撮影で、梅津の従姉の家から北上し、三条通りに至るまでの間にあった。大きな看板を背丈ほどの高さに電柱にくくりつけ、少年のイラストが単純ながら印象的だ。これをくり抜いて着色すればかなり目立つ「飛び出しボーヤ」になる。2枚目は去年5月19日の撮影で、西宮市大谷記念美術館から西国街道に入るまでの途中で撮った。電柱に巻くタイプで英語と併用の文字だけの素気ないもで、却って目立つ。
●飛び出しボーヤ、その86_b0419387_22572122.jpg
 3枚目は「0型」の「飛び出しボーヤ」の転用で、同類のものは商店が自前で作って店の前に置く。そういう例は増えている。写真のものは今年2月に見かけた。京福の嵐山駅前に昔は「美空ひばり館」があって、その跡地にさまざまなテナントが入る木造に見える建物が出来た。筆者はその内部の店を一度くらいしか見て回ったことがなく、入居店舗の交代具合については知らないが、2月にその建物中央、歩道際にこの看板がひとつだけあるのを見かけた。写真では裏表を撮影して1枚にしてある。餡子の入った鯛焼きを売る店の看板で、「飛び出しボーヤ」を知らない外国人観光客の目を引くとすれば、それは記号やデザイン、美術に関心のある者に限られる。また「飛び出しボーヤ」は滋賀を中心とした京阪神では有名だが、関東ではまだそうではないだろう。そこで嵐山にやって来る日本全国、さらには世界各地の人々がこの看板を見て、奥の店へと足を運ぶ確率はきわめて低い気はする。有名なものに便乗するこうした看板は、冗談好きの大阪人なら喜ぶだろうが、基本は剽窃で、あまり褒められたことではない。ただしこの鯛焼きの着ぐるみを被ったような「0型」の少年は、作りがていねいで目立つだろう。ただし「0型」を考えた人が著作権を主張していないのであれば、この店のこの看板がまた別のどこかの店に真似されても文句は言えない。そう考えると、利益を生む行為に使うものであれば、模倣元すなわち最初に案出した人にそれなりの利益を還元すべきで、ただ乗りはいただけない。そういうことも思わせるので、この「鯛焼き飛び出しボーヤ」はレコードの海賊盤に似たいかがわしさが感じられもする。理想を言えば自前で独自のデザインを考えることだ。下手でも長年使っていると味が出て来るもので、またそうなれば時代に応じて細部を変更して行けばよい。それに包装紙や商品の箱などにも堂々と使える。「鯛焼き飛び出しボーヤ」では店は後ろめたさが拭えないだろう。だがネット時代になってこうした剽窃を何とも思わない人が増えたのかもしれない。AⅠもつまるところ、剽窃をより巧妙に行なうための道具で、オリジナルの価値を曖昧にする一方だ。今後AIの技術がさらに拡張した時、たとえばこの文章と見分けがつかない、つまり筆者がAIの中に生き続けて、無限にブログの文章が書けることになるのかどうか、そのことにいささか関心を抱きながら、絶対にそうはさせずに予測不可能なことをなるべくたくさん書いてやろうという気はしている。もっとも、それは人格が分裂を起こしたようなという意味ではなく、自身の内部で新たな発見を続ける努力をするという意味においてだ。それででもないが、定型化しているような「飛び出しボーヤ」やその他のこのカテゴリーへの投稿も、毎回似たものにならない気配りはなるべくしている。河原温の絵にかこつけて書こうと思っていたことが一行も出なかった。
●飛び出しボーヤ、その86_b0419387_22573892.jpg

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by uuuzen | 2023-05-22 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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