「
祇王寺を 一度見たきや 一人旅 京の男の 残り香想い」、「禅寺の 枯山水の 意味知らず 彼も賛成 スマホのゲーム」、「ふたりなら いつどこでもが 都なり 労り合うや 古き借家で」、「何となく 疲れ感じて 寝転びて 寝込む夢みて 目覚めぬままに」
3日前の23日、家内とスーパーから戻った後、珍しく寒気がした。歩き慣れているのでその疲れからではない。しかし高齢になると高い気温を感じなくなる場合が多くなるとのことで、気は張っていても体がついて行かない。筆者が生まれた昭和半ばは、義務教育ではまだ精神論が盛んで、「病は気から」の言葉は真実とされていた。これは半分は正しいが、もう半分の「気は病から」も正しく、いくら気が丈夫でも体がそれに応じるとは言えない。しかし筆者は少々体温が高くても気にしない。10数年前に小中学校の同級生のYと久しぶりに話をしたところ、彼も全く同じ考えであった。Yは学校の成績は悪かったが、若い頃に大きな苦労をしたせいもあって、人心を読むことに長けているかに見えた。彼は子を持つ女性と結婚し、その子どもは成績優秀で、有名女子大学に入った。自分の血を引いていないが、とてもかわいがり、幼ない頃に風邪で学校を休みたいと言えば、少しくらいの熱は何ともないと言って気力で風邪を治させたと言っていた。それは今ではかなり無茶な行為で、周囲の子どもに風邪を移すことを考えない常識外れだと言われるが、「病は気から」を信じている高齢者の考えは変え難い。話を戻して、3日前は普段より早く寝て翌日は体温が下がるかと思っていたところ、そうはならず、さらに体温は上がった。筆者には珍しいことだが、近年は年々花粉症にひどく悩まされ、春は体調がおかしくなる。結局一昨日と昨日は終日寝室で横になり、家内にお粥を作ってもらって食べる始末であった。今日も37度以上あるが、ほぼ平熱に戻った晴れやかな気分になったので、「風風の湯」に行った。ちょうど今日がスタンプ・カードが満印になる日で、いつものごとく出かける直前に家内の分とカードを2枚上下に並べて写真を撮った。1枚は表、もう1枚はハンコを押す内側で、ふたりのハンコの数はほとんどいつも同じになっている。たまに単独で出かけてハンコの数に差が出るが、それを調整するように次はハンコが少ない方がひとりで行く。筆者の小さなこだわりで、ふたりのカードを同じ日に満印状態にして新しいものと交換してほしいのだ。筆者らのように夫婦揃っての常連客はほかに4,5組あるが、必ず一緒に入店するとは限らない。85Mさん夫婦もだいたいふたり揃っての入店で、筆者らとほとんど同じ曜日の同じ時間帯に利用するが、ふたりのすこぶる健康な様子は心身ともに健康であるゆえで、筆者のように寝込むようでは話にならない。今日の2時間近い入浴で体調が戻ればいいが、さっぱりしたのはいいが、長風呂はやはり疲れる。
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