「
膏薬は 肌から効くも 異物なり 使い過ぎれば 何事も毒」、「駅前に さびれて暗き アーケード 昭和ロマンの 老いた姿や」、「よそ者を 自覚しつつも 怖くなし ここは大阪 下町の道」、「ハリネズミ キャラにはなれぬ 針中野 コマネズミこそ 似合う賑わい」
毎年花粉症に悩むが今年は特にひどい。先日書いたように23日の夕方から寒さを感じ、翌日は寝込んだ。体温は39度ほどあった。26日に38度前後に下がったので、病み上がり気分で「風風の湯」に行った。持参した薄緑色のプラスティック製の桶を持って帰るのを忘れたのは体調が戻っていない証か。温泉で体力は戻らず、27,28日は布団から出られず、終日体温が高いまま寝込んだ。こんなことは生まれて初めてだ。家内は医者に行けとうるさいが、自力で治す。その体力と気力はまだあると信じている。それこそが老人特有の思い上がりと言われることは承知だが、自分の体調、病状は何となくわかる。寝込んでいてもその先に明かりが見えていて、そのうち元に戻る確信めいたものがある。昨日は雨降りの中、「風風の湯」に行き、先日忘れた桶を探すと、露天風呂にあった。店に常備される桶とは色も硬さも違うが、客も従業員も筆者の桶に気づかなかった。今日は雨が上がったのに、体温は38度ある。コロナに罹ったかと思わないでもないが、すぐ隣りに寝ている家内は筆者の看病をしながら平気であるから、単に筆者の不摂生による風邪なのだろう。丸1週間も続くのはそれだけ体力が衰えて来ているのか。そして花粉症も影響しているかもしれない。さて、今月21日に大阪に出て長居公園で展覧会『毒』を見た後、駒川商店街に向かった。長居公園の東北角から園外に出た時、印刷した地図は持っていたが、信号待ちの間に
また若い女性に道を尋ねた。「ええ、この信号をわたってずっと奥に見えるあの電車の高架のすぐ手前に商店街があります。」言葉にしたがって東に歩くとやがて百済橋があった。その欄干の銘板の写真を撮ろうと思いながら、次の機会でいいかと思い直した。駒川商店街は縦横に走っていて、比較的道幅は狭く、そのためにどこも人で混雑している。全部の道を歩いたと思うが、とにかく肉屋が多いことに驚いた。家内と一緒にスーパーなどを出入りしながら、やがて近鉄針中野駅前に着いた。家内が店内を物色している間に駅まで行き、今日の写真はその際に撮った。奥が駅で、右手の店内で家内は商品を見ていた。この写真は何となく右端の70代半ばと思しき女性店員が筆者を見ていることを感じながら撮った。その女性だけを明るくしたものが2枚目の写真だ。マスク姿ながら、視線は明らかに筆者に向けられている。筆者の老人らしからぬ、膝丈まである白シャツに大きな青いマウンテンハット、赤い靴という若者スタイルを珍しがったのだろう。彼女のすぐ背後の中華料理店の看板が目を引いた。次回の機会があればそこで食べたい。
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