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👽💚🐸🐛🍀📗🤢😱11月2日(土)、京都大宮高辻Live & Salon『夜想』にて👻👻『ザッパロウィン24』午後4時15分開場、5時開演。前売り3500円👽筆者の語りあり。

●「牡丹散り 芍薬開く 晴れの朝 夕に雨降り 椀の花閉じ」
に着る 威光持たねど 笠被り 日よけ雨よけ 前へ前へと」、「癪な役 悔しくて泣く 大部屋で 大根食べて 根性太し」、「しみじみと 清水の蜆 見つめ言う 貝は甲斐あれ すっと砂吐け」、「しぶとくも 生きたところで ところてん いずれ押されて 知らぬあの世へ」
●「牡丹散り 芍薬開く 晴れの朝 夕に雨降り 椀の花閉じ」_b0419387_12323486.jpg
一昨日の「こどもの日」、家内と神戸に出かけた。相変わらずの展覧会巡りで、4か所巡る予定が1か所は7月に行くことにした。真夏並みの暑さの天気予報は、風があって汗ばむことはなく、過ごしやすい快晴であった。阪神の岩屋駅で三宮行きを待っていると、「電車の通過で帽子が飛ばされることがあります」との注意書きがイラストとともに、幅の狭いプラットフォームの中央の壁に貼ってあることに気づいた。特急が通過の際は気をつけて帽子の庇を押さえようと思っていると、次に入って来る電車は各停で、その心配は無用と考えた。その直後、梅田行きの特急が背後を猛烈に走り去り、筆者の新しい帽子がUFOのように舞い上がって飛び去った。線路に落ちたかと、三宮方向を見ると、5,6メートル先のプラットフォームの端に落ちていた。ところで、当日の筆者の姿は靴と靴下が赤で、その他は帽子や白髪を含めて全身白だ。帰りの電車の中で家内が「72歳でその目立つ身なりは恥ずかしい」と言う。筆者も自覚しているが、暑さを跳ね返すには白がいいと思った。そして靴も白にしようかと思いながら、その方がより目立つ気がして、赤にした。その白と赤の対比は日の丸の旗ではないが、筆者の好みで、10年ほど前か、梅の苗木を買った時も紅白の2本にした。鉢植えから地植えにしてやるとぐんぐん成長し、白梅は毎年数百個の実をつける。紅梅は深紅の花ではなく、濃いピンク色だが、満開になると賑やかで楽しい。紅白の花の対は思い返せば家内と筆者のウェディング写真に原点があるかもしれない。結婚に反対され、一緒に暮らすようになってからもまともな結婚式を挙げなかったが、家内が20代の終わりに妊娠がわかった時、京都市内の有名な結婚式場で写真だけ撮っておくことにした。最近何かの拍子に息子にその時の写真をおそらく初めて見せると、若い両親の顔があまりに意外なようで、まじまじと見入っていた。息子はもう40代だ。当時の筆者と家内のように若くはなく、また同じような結婚写真を撮る機会もないだろう。話を戻して、結婚写真は和装と洋装に二種の姿で撮り、洋装では筆者は白のタキシード、家内は深紅のドレスであった。友人Nが駆けつけてくれて、貸し衣装姿を撮ってくれた。N曰く、その時の写真にとても出来のいいものが1枚あった。筆者と家内が並ぶところを左横から上半身のみ撮影したものだ。かなり痩せた筆者が手前で真面目な表情、家内は笑顔でやや下向きで奥にいる。Nはその写真をどこかのコンテストに応募したいとも言ったが、まあ身贔屓というもので、他人に見せるものではない。
●「牡丹散り 芍薬開く 晴れの朝 夕に雨降り 椀の花閉じ」_b0419387_12330266.jpg その写真のよいところは、家内の深紅のドレスや髪飾り、そして口紅が筆者の白い上着と好対照と成してとても晴れやで、紅白の花が咲いたように見えることだ。花嫁、花婿とはよく言ったものだが、もう数年若ければふたりはもっときれいに見えたであろう。当時はわからなかったが、年齢を重ねるほどに自分たちより年下の人の年齢がかなり正確にわかるようになる。つまり20代半ばと29歳の家内とでは顔つきがかなり違う。となれば40歳になればもう花嫁にふさわしい初々しい顔つきは望めない。男も老けるが、女以上に年齢を重ねた年相応の貫禄を心がけると、若い頃にはなかった魅力が出て来ると考えられている。しかしこれはかなり眉唾で、政治家を見てわかるように、ろくでもない俗物がただ威張り散らすことになる。最近ネット・ニュースで芸能人のKの身長が自称よりかなり低いとあって、男女ともに見栄えが命の芸能界では少しでも背を高く見せる努力をしなければならず、その涙ぐましい気遣いに同情すると同時に笑ってしまうが、50歳を超えたそのKの魅力が筆者には理解出来ない。男女ともに知性が顔に滲み出る。Kはその点あまりに平凡かそれ以下で、さりとて今から知性を磨こうとしてももう遅い。誰に言われるまでもなく、幼少時にその成り行きは決まっていて、年齢を重ねるほどに知性の有無の開きはさらに顕著になって行く。話を戻す。これもネット記事だが、日本のトイレでは男は青、女は赤で記号化した人物が提示され、そのことを外国人は不思議がると先日読んだ。その伝で言えば、男が白、女が赤というのも固定観念に過ぎないが、白と赤の対であれば、女が白のドレスで男が赤のタキシードにはなりにくい。実際芸能人でない限り、赤のタキシードを着ない。話をさらに戻す。白と赤の梅の苗木を買うことに先行する2006年1月、家内と鳥取島根に旅行し、牡丹の苗木を販売している場所に遭遇して白と赤の2本を買った。数年は鉢で育て、やがて地植えし、白がどんどん大きくなるのに赤は成長が遅く、やがて花をつけなくなった。全部抜いて処分するのはかわいそうで、根こそぎしてまた鉢に戻した。完全に枯れ死せず、また勢いを取り戻すでもなく、10年数経ったが、その間、根を張ってまた開花の機会をうかがっていたのだろう。数年前に新たに勢いのよい芽吹きがあって、それが牡丹の葉ではなく、芍薬のそれであることがすぐにわかった。油粕を少々与えると翌年は葉がかなり多くなり、さらに翌年すなわち去年はついに花を咲かせた。島根で買った赤い牡丹の苗木は濃い桃色の花を咲かせたので、接ぎ木された元の土台の芍薬が同じ色であることは当然だろう。昔地植えした時と同じ場所にその芍薬の鉢を置き、その花が今年は白い牡丹の花がすっかり散って5,6日後に咲き始めた。
●「牡丹散り 芍薬開く 晴れの朝 夕に雨降り 椀の花閉じ」_b0419387_12332473.jpg
 牡丹は花木で、芍薬は草花だが、牡丹の苗木は芍薬の根に接ぎ木して作るのであれば、わが家の芍薬の根にまた牡丹を接ぎ木すれば数年後に牡丹が咲くようになり理屈だが、接ぎ木用の牡丹の苗がどこで手に入るだろう。牡丹に戻すのもいいが、白い牡丹の散った後、かわいらしい芍薬の花は楽しく、現状のままがいい。あるいは鉢植えの芍薬をまた白い牡丹の真横に地植えてもいいが、そうなると養分の奪い合いで牡丹が負けるかもしれない。それほどにこの芍薬はしぶとく生き延び、牡丹から本来の芍薬に戻った。今日の最初の写真は昨日撮った。2枚目は今朝で、上方に牡丹とツツジの葉が見え、牡丹と芍薬の葉には雨露が残っている。芍薬は晴れることを知って花弁を大きく開いている。昨日は夕方に雨が降り始める前に花弁を閉じて内部の黄色い蕊を覆い、今朝はまた全開だ。パラボラ・アンテナのように花芯に光を集める自動開閉装置で、花全体は蕊を中心とする球形の休憩所だ。白い牡丹も同じように花弁が開閉するが、花の寿命は芍薬より短く、また花弁の厚さは牡丹はティッシュのように薄いのに、芍薬はアート紙のように丈夫そうで花弁の開閉具合は牡丹以上にしっかりしている。裏庭では白薔薇が開花し始め、庭がもっと広くて風通しがよければ赤い薔薇も育てたいが、その気が本当にあれば隣家の庭で育てればよいから、単にものぐさで、面倒がっているだけだ。春の花が順に咲き、身を緑に囲まれて庭で写生や読書をしながら空を見上げると思うことが多い。今春は例年になく体調が悪く、筆者が死んだ後のさまざまな始末について思いを馳せる。庭を手入れする者はおらず、10年か20年か、いずれは家も処分され、筆者が気にかけた庭の草花はみんな消える。生きている間が花で、そのあたりまえのことを思うと、今年も健気に咲いた牡丹や芍薬は充分に愛でてやろうという気になる。3枚目の写真は八重咲きの芍薬で、昨日地元の小学校近くで見かけ、今日出かけ直して撮った。貫禄はわが家の花をはるかにしのぎ、牡丹と見紛う形で、椀型ぶりがしっかりしている。わが家の白牡丹が筆者とすれば、筆者が世を去れば赤い芍薬の家内はしっかりと生きて行くだろうか。筆者らよりも一世代年配の85Mさん夫婦の元気さを見ると、まだまだひと踏ん張り出来るし、しなければならないが、増える一方の本やCDその他の資料、ガラクタ類をどう整理処分して行くべきか。花はまた来年咲いてくれるが、手放せば二度と戻らない重要な自作関連のものだけはどこかで保存してもらえないかと思うことが多い。同じ心配を作家と呼ばれる人はみな共有しているはずだが、その懸念はたいてい裏切られ、なにもかもゴミとして消える。純白であった牡丹の花弁は、散った後は地面で用済みの濡れティッシュのように透き通る。白づくめの身なりの筆者もそう見えるのかもしれない。
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by uuuzen | 2024-05-07 12:38 | ●新・嵐山だより
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